説明することの難しさ 1

先日興味深いブログを発見しました。

その中に中学生の指導に大いに関係する内容を見つけたので、記録しておきます。

 

 

内容に触れる前に、まず文体が綺麗で読みやすいなぁと感心しました。

私はどうしても文章が長くなってしまいがちなので、本意が伝わる最低限の文量にまとめているのを見習っていきたいです。

 

リンク先の記事に書かれている「悪しき指導」について、私は全て回避できていたのでそこは安心しました。

それを一段階超えて、自分の指導をより良いものにするために考えていきます。

 

では内容についてです。

 

自分がアドバイスを受けたり、他人が指導を受けているのをそばで聞いていても、理解できないことがたまにあります。

そんなとき、言い方を変えてくれたり、どのあたりが分からないのか問いかけをしてくれる人ならいいのですが、イライラして大きな声で同じ言葉を繰り返すだけの人もいます。

 

子供が説明を理解しないと不機嫌になる先生、確かにいると思います。

これもふざけた話ですが、理解できたかどうか確認せず指導を押し付ける方もいらっしゃいます。

「説明が理解できたのは選手に十分な理解力があったから、理解できないのは説明に不足があるから」

こう考えることは出来ないでしょうか…。

私が中学生に説明しする時には理解できたか確認しますし、分からない時には別の表現に変えます。

「頭では分かるけれどうまくいかない」という場面は多く発生しますが、そんなときには身体の部位や動き方・使う感覚をガラッと変え、全く別の場所からアプローチをかけるようにしています。

 

イライラすることはないものの、相手との意思疎通を遮断して「もう何も考えなくていいから、言われたとおりこう打ってください」と言う人もいました。

「最初は相手コートに入らなくてもいいから」というアドバイスなら分かりますが「何も考えないで打つ」というのはあり得ません。

もはやアドバイスでもなんでもない、ものすご~く失礼な発言です。


 筆者の方のこの経験では完全に悪になってしまっていますが、近い表現でも巧く利用することが可能だと思いました。

例えばいろいろ考えすぎたり、たくさんのアドバイスを受けて混乱したりしてうまくいかない場合には、「一旦考えるのをお休みして、○○だけに意識を払ってやってみよう」というアドバイスが有効だと考えられます。

引用文のように突き放す言い方は論外ですが、近い考え方は有効と思います。

 

「今よりももう少しこういうフォームで打ってください」といった、うまい誘導をしている指導員の方は参考になります。

コミュニケーションを取る場合、やはり相槌や目線を送り、笑顔でハキハキと話す方は人気がありますね。

 

指導という言葉は導くという意味を含みます。ですから押し付けたり無理に上書きするのではなく、

今持っているものをどう活かしてどこに連れていくか

が重要だと思います。

私が受けた記憶に残っている指導を思い出しても、やはりニコニコと教えていただいた場面が多く蘇ります。

 

最近になって卓球指導に関するブログを時々探すようになったのですが、今回のように良くない指導の体験談を目にすることがあります。

その度に「うわぁ、これはひどいなぁ」とも思いますが、それよりもそこから私の指導にどう活かそうかと考えるようにしています。

 

おわり