これを拝借して指導案を作ってみよう! ということで…
[練習方法]
- サーブは二本交代
- 計8点で1セットとし、これを繰り返す
- 8点制5セットマッチ/9セットマッチ、どちらを選ぶかは練習者同士で選択する(十分に練習し慣れたら、8点縛りを解除して11点制3セットマッチ/5セットマッチを行う)
- 11点制の場合、声に出さなくても良いのできちんとカウントを取る
- セット間に直前のセットの点数とサーブの内容をメモしながら、次のセットの展開を考える
[それぞれの目的]
1.
実戦に近い状態で戦術練習をしたい時には、相手サーブからの展開を含めてやる方が効果が高い
(全て自分サーブなら2,3パターンに限定して行った方が効率が良い)
2.
トータル8点で切ることには次のような、練習での目的と試合での効果がある。
練習での目的
- サービスの組み立てがしやすい(最初はフォア前に横下、次はバックにロングサーブ、その次は…ということ)ため、考えてサーブを出すことに慣れる
- 何をするか決めて試合に入ることを身に付ける
試合での効果
- ○-○なら出足として悪くないという判断基準を作れる。
- 出足のスコアをどうするか、だけに集中できる
- 8本なら得失点の内容を思い出しやすいので、セット中に自分で修正をかけやすい
3.
8点5セットマッチは実際の試合の出足だけを想定できる。
8点9セットマッチは実際の試合で打つ数に近いため、それと同じくらいの時間集中し続ける訓練になる。また、サービスやレシーブのパターンを増やす練習にもなる。
4.
意識してカウントすることで、「今何点か」に向き合うことができる。
「今このカウントだからこうしよう」という基準を、練習を通じて作っておくことを目指す。
練習で準備しておくことで、得点の推移や試合の流れに合わせて戦術を変えられるようになる。
[対象者]
- (私と練習する時には)私との練習で戦術的な部分を練習し始めている、攻撃型の3人
- 中学生同士の練習であれば、卓球歴が1年以上の選手
[その他]
試合での第1セットの入り方として、トータル8点のときのスコアを見るようにする。
セットを分割する考え方で、第一チェックポイントみたいなもの。
3-5なら出足として慌てなくても問題ない、6-2ならこのまま勢いよく行こう、というようにトータル8点のときのカウントで状況を判断し後半の方針を決める。
4-4にしたいなら、どうすれば4-4にもっていけばいいかまでを考えればいいし、3-5までなら許容範囲とするならどうやって3点を取るかの組み立てを作っておける。
逆に考えれば5点取られてもいいんだ、と心の余裕が持てる。
判断基準を用意しておくと、状況の理解がしやすい。理解できれば修正ができる。
修正できれば後半の展開をより良いものに出来る。
本番で、練習の精度の60%が出せれば上出来と考える。そこから逆算して、練習でのサーブの精度を高める。