生徒に教わりたい ~休憩時間の出来事より~

先日、練習の休憩時間を利用して裏面打法の練習をしてみました。

その際に思うところがありましたので、今回はこのことに関して書きます。

 

 

アドバイスが出てこない

 裏面打法の練習に際して、中ペンの三年生に球出しをお願いしました。

中学始めですが県大会で4回戦まで進んだ経験があり、二年生の夏頃から学校外にて週一で中ペンの上級者から個人レッスンを受けています。

その台のそばに、別の中学校への進学が決まっている全国区の中ペンの選手もいましたので、二人に観察とアドバイスをお願いしました。

 

最初は私なりにいろいろと試し、強く当てる打ち方を見つけました。打点さえズレなければかなり良い球が入っていきます。

しかしやはり不慣れな中ペン、身体の動きになんだか違和感があります。そこで彼女たちに「なにか一つだけでいい、アドバイスない?」と尋ねました。すると返ってきた答えは揃って「うーん…ないです。」でした。

 

えぇ…。そんなはずないだろ…。と心の中で思いました。

 

自分で言うのもアレですが、確かにそこそこ良いボールは入っていました。でも、もっと効率の良いやり方があるはずと感じました。身体の動きはもちろん、指のどこに力を入れているかとか、手首はこういう感じで回してとか、中ペンを扱っている者にしか分からない感覚がそこここにあるはずなのです。

例え私にフィットしなくてもいい、彼女たちの感覚で、言葉で、何かアイデアを出して欲しかったです。正直に言って、何も出てこなかったことにはがっかりしました。

 

と同時に、何か他の理由があるのかもしれないとも考えました。

つまり、アイデアはあるけれど口には出さない可能性です。(二人ともかなりの力があるので、何かしらのアイデアはあることを前提に考えました。)

 

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私が想定できたのはこのくらいです。

 

私の彼らに対する指導位置は、彼らの輪の中あるいは横にしているつもりです。

先頭に立つでもなく、後ろから見守るでもない位置に今はいようとしています。

私としてはある程度、彼らと精神的な距離で近づけたと思っているのですが、本当のところでそうなっていないとしたら③とか⑤といった状態になってしまいます。

そうだとしたら悲しいですね。

今回の二人はどちらも悪意のあるような子ではありませんしかなりの卓球好きですから、少なくとも⑤はありえないと思いたいです。(そうは言っても、決めつけは良くないと思います。)

 

私が勝手にがっかりしていますが、私の方に原因があるのかもしれませんし、もしかしたら私が想像しない全く別のところに原因があるかもしれません。

そういう可能性を排除することの無いよう、気を付け続けていきたいです。

うまいこと、こういう「あなたたちの感覚でいいから教えてほしいんだ」という話も全体にしていければいいなと思うところです。

 

(おわり)