50点先取勝ち残り団体

先日の練習にて、新一年生に応援の仕方を知ってもらう目的もあって、2チームに分かれての50点先取の団体戦を行っていました。失点した方が自チームの次のメンバーと交代し、後から台に付いた方がサーブ権を持ちます。

 

この日は知人一人と一緒に練習に参加しており、我々もそれぞれのチームに一人ずつ加わりました。生徒たちのプレーを観ていて思ったのは、普段のプレーとあまり変わらないということです。自分の得意なことで果敢に点を取りに行くプレーが多いことに感心しました。対する我々は相手のミスを期待する甘えたプレーが多く、彼らのプレーを観ながら「これではいけないね」などとおしゃべりし後半では我々も自分のプレーが増えていきました。ココ!という場面でビビらず自分で点を取りに行くことが出来るのは、たくさん試合経験を積んできたからでしょうか。今回は特に、生徒たちから大事なことを教えてもらったと感じます。

 

一方で、我々は大人ですから一つの考え方だけに納得してはいけません。多面的に考え、思い込みを避けていきます。私はこの考え方を「そうは言ってもね思考」と呼んでいます。

実際の試合では1セットにつき10本の失点が許されますから、それも存分に利用して相手のボールや得意不得意を観察していきます。それを積み重ねてからの9-10と今回の勝ち残りゲームでは状況が大きく違います。相手はこういうサーブを出してくる、ここにボールを送ればこう返してくる、相手に効いているのはコレ、などの情報があれば戦略・戦術の組み立てようもあるというものです。こういった情報の無い状態で1点先取ゲームをする時、卓球を長くやっている人なら探り探りになるのは自然だとも言えます。こういったことを考慮に入れれば、我々が甘えたプレー、言い換えれば探りを入れるようなプレー中心になったのも致し方無しと考えることもできましょう。それに生徒たちはいつも一緒に練習していますし、部内ランキング戦などで相手の手の内が分かった状態だったとも思います。実際、新一年生が繰り出すサービスに上級生がやられる場面がしばしば見られましたし、不意に一年生がパンッと打ったボールに反応できない場面もありました。

また、私が台についた時の連勝は多くても5人抜きで、大抵は2人目か3人目で失点しました。サービスを持っている時にはほとんど得点できましたが、やはり一本ずつ別の人のサービスを受けながら連続して得点するのは難しいと感じました。実際の試合でも連続でそんなに得点することはないですから、これも致し方無いかななどと考えました。

 

卓球を始めたころからきちんと設計されてきたプレーヤー、あるいはもっと経験を積んだプレーヤーならば話は違ってくると思います。私は前者にはもうなれないので、いろいろな人と練習する中で初めてのボールに対応する力を上げていくつもりです。

今回はいくつかの考え方について書いてきました。どれも間違いではないと思いますが、一つ一つを認識して納得した上で卓球をすることが大切だと考えています。

 

 

(おわり)