卓球と初心者指導(仮)

中学校の卓球部における指導について、主に考えていきます。

市総体を終えて

市総体が終わりました。

今回はその結果や所感、ベンチで見たこと考えたことなどを記録します。

試合内容等細かい記録は、撮影した映像を観返した後で別にまとめるつもりです。

 

目次

 

 

結果と所感

  • 団体:4戦全て3-0で優勝
  • シングルス:地区総体に進める10枠の内1,2,4,5,7位
  • ダブルス:   〃    5枠の内1,2位

でした。市総体の次のステージは地区総体、いくつかの市の上位が集まって県総体出場をかけて戦います。

 

団体戦

団体戦では主にシングルスのベンチに入ったためダブルスの内容は分かりませんが、ダブルスが強い学校に対して勝てたのは立派と思います。

一番見応えがあったのは、個人戦でのスーパーシードになっている選手Aさんと我が校(この表現は適切なのかしら…?)の一年生Bさんの試合です。結果は3-0で勝利、戦術的な正しさにより第2、第3セットと失点が減っていきました。

 

個人戦シングルス

全体として順当と言いましょうか、皆が実力を発揮した結果になったと思います。個人的にはカット型の選手が4位になり賞状を貰ったことが嬉しいです。

勝戦(1位決定戦)は同校対決、我が校の3年生でエースのCさん対スーパー新入生Bさんの対戦となり、Bさんが3-0で勝利しました。Bさんが悪いわけでは決してないのですが、胸が痛いです。Cさんが毎週外部でレッスンを受け、時間と思いをかけていることを知っているからです。

 

個人戦ダブルス

決勝リーグの上位3組が勝利数及び取得セット数で並び、合計得点数で順位が決まりました。結果としてコツコツ積み上げたものが活きた形になりましたが、たまたまです。試合中にそんなことを計算してプレーすることはできません。失点を恐れすぎない/気にしすぎないようにし、とにかく先に11点、先に3セット取ればいいんだと考えてやってもらいたいです。

 

所感

市総体の予選リーグでは、技術的なレベルの差で圧倒しているのを感じました。市内の他の学校に比べると練習量が確保され、いつも練習は体育館ですることができ、月に3~4回外部から大人が訪れて練習相手をしてもらったりアドバイスを貰えたりするので、環境に大きな差があることが一番影響していると思います。また、練習試合や大会への参加が多いことも影響していることは間違いありません。もちろん練習態度が真面目であることも効いていると思いますが、試合の様子を見れば他校の選手だって真面目にやっていることは分かります。結局は生まれた環境、運が大きく影響しているなと感じました。他校と我が校の生徒をまるごと入れ替えて二年間練習したら、状況は逆転するだろうなと。特にスーパーシードのAさんはかわいそうだなと思いました。学校の練習は週1,2日程度で練習試合や大会への参加は少なく、ベンチにアドバイザーもいません。それでも3位に入っていくのはすごいことです。他校の生徒ではありますけれども、地区総体で活躍して県大会へ出場できることを願っています。

 

カット型の活躍

三年生のカット型二人はそれぞれシングルスとダブルスの片方にエントリーし、シングルスでは4位、ダブルスでは1位に入賞しました。地区総体出場決定までは危なげなく勝利を積み重ねることができました。うーん、大したものです。

市総体ではツッツキの変化で比較的簡単にチャンスメイクができる相手、ツッツキ打ちカット打ちをミスしてくれる相手が多いです。地区総体では同格以上ばかりになり、カットに対して連続でドライブができる選手と当たることが予想されます。ドライブの球威も我が校の上位メンバーと同等かそれ以上になります。一週間強の時間しかありませんが、そういうドライブに対する距離感やスイングを確認しつつ、ツッツキとカットに変化を付けて相手にミスを強いる意識で練習していくのが良いと考えています。

 

卓球はシングルス

個人戦においてシングルスとダブルスの両方にエントリーすることは制度的には可能だそうですが、どの学校を見てもそれを実行していません。ダブルスのみにエントリーしているある生徒に尋ねたところ、シングルスとダブルスどちらも出たかったとのこと。

会場が一中学校の体育館だから話し合いの下に人数を制限しているのか、はたまた同校対決で潰し合いが多発しないよう配慮しているのか…。施設が理由なら致し方ないのかなぁとも思います。市内に立派な施設があるのですが、バスケットやバレーといった競技が優先されてしまうからです。それでも日程を調整するなりサブアリーナを借りるなり、工夫できそうなものですが…。関係する人間が多くなると小回りが利かなくなる現象が影響しているように思えてなりません。潰し合いを避けたいことが理由であれば、私は納得できません。卓球の根幹はシングルスであり、シングルスについては全員にチャンスがあるべきだと考えているからです。ダブルスのみの出場と言うのは卓球をやり切ったことにはなりません。

私が中学生だったころを思い出すと、個人戦は両方に出場した記憶があります。会場は当然市の体育館でしたから、生徒数は多いものの2,3年生の全員が少なくともシングルスには出場することができていました。これが常識と思っていましたし、私が現在住んでいる県内でも多くの市では大きな体育館を借り切って総体が行われているとのことです。他の市でそれができるのであれば、バスケットやバレーに会場が使われることは関係ないはずですね…。あれれ??何にしても、今の大会施設状況には閉口せずにはいられません。

 

卓球からの解放

三年生の内一人だけ、地区総体へ進むことができませんでした。(彼女をDさんとしておきます。)先生はこのことについて可哀想だったねと言っていましたが、これは正直なところよく分かりません。というのもDさんは中学始めの二年生と組んでダブルスに出場しており、その組み合わせで市総体を抜けるのが難しいことは容易に分かるからです。可哀想と思うのなら、シングルとダブルス両方に出すメンバーを用意してでもDさんのダブルスを勝たせるべきではと思いました。

というのは置いておいて、この結果が決まった後でCさんといくらかおしゃべりしました。彼女がまず発したのは、「先生に、変な希望を持たせるようなことを言ってほしくなかった」ということです。行けるとか大丈夫とか言われるからちょっと信じてやったけれど結果はこうだし、変に上げて落とされたような感じで余計に辛い、と。これについては応援に絡めて思うところありますので別の記事にまとめようと思います。

その後で、今後の人生で卓球することがあれば裏裏をやってみるのがいいよ…というようなことを言ってみたのですが、「もう卓球はしないです」と言われて私はかなりショックを受けました。表情や口振りから推察するに彼女はサラッと軽い気持ちで言ったのだと思いますが、卓球愛好家の一人としてはなんだか卓球そのものを否定されたような感じで悲しいというか寂しいというか…。また、その後の会話から「高校ではしない」というニュアンスだったことも分かってきました。私は今後の長い人生でやることがあればというニュアンスで発言したのですが、中学三年生にその時間感覚は伝わらなかったようです。いつか、継続的でなくていいのでまた卓球に触れてくれたらそれほど嬉しいことはありません。せめて私と打っている間の一瞬でも、楽しいと思えた瞬間があってくれと願うばかりです。

Cさんが続けて曰く、卓球部に入ったことを後悔しているとのこと。先生とも合わなかったし、三年生の中にも気が合う人がいなかったのだと。確かに一時期、先生と顔を合わせたくなくて部活を数か月休んでいました。それに今大会で三年生たちの様子を見ていると、Cさんだけ他の三年生たちと距離があることに気が付きました。これをきっかけに、学校の練習でCさんが話しかけるのは二年生が多かったことも思い出し、いろいろと私の中で繋がっていきました。そうしてCさんと二年生の会話の様子を見ていると、二年生側も先輩であるCさんを邪険には扱えないけど積極的に話したい感じでもないように見受けられました。結局は人間的に合う人がいないことが一番問題だったのだと理解しました。

幸いCさんは高校で吹奏楽部に入りたいという思いがあり、トランペットかサックスを吹いてみたいという具体的なイメージまで持っていることも教えてくれました。肺活量には自信があるんだとニコニコしていましたが、本当は無理しているのでしょうか。それとも卓球からあるいは卓球部から解き放たれてスッキリしているのでしょうか。何にしても、高校に入ったら卓球以外の良い趣味をいくつか見つけてほしいものです。一つではダメです。なぜならそれが上手くいかなくなったら折れてしまうから。二つ以上の趣味を持つことが、精神的柱あるいは居場所を増やすことに繋がるからです。

 

終わりに

しめっぽい内容が後半続きましたが、チームとしてはもう少し続きます。後ろ髪を引かれますが、前進している生徒たちに目を向けていかないといけないなと思います。前向きに考えないと、と思いながらも、三年生の内何人が卓球を続けてくれるのかを考えるとしょんぼりしてしまいます。

別記事で戦術的なことや技術的なことに触れようと思います。そちらではこういう感情は切り離して思考ができるはず…。

 

 

(おわり)