地区総体1日目

1日目は団体戦でした。

 計3校での予選リーグは競る試合もありながらともに3-0で勝利し決勝トーナメントへ。トーナメントの1回戦に勝つと県大会への出場が決定、負ければ敗者復活戦へと回ることになります。

県大会出場をかけた対戦は、隣の市の強豪校。現在の三年生が主力となってから今までで団体戦において勝ったことがない学校です。

結果、3-2で勝利し県大会出場が決定しました。やったね!

私は如何ともしがたい私用のため、5番手の選手が勝利を決めたのを見てすぐに会場を後にしました。5番は私の直弟子の一人、カット型の選手でした。このことに加えて彼女が大変苦しい試合を乗り越えたので感極まるものがございましたが、感涙する彼女と手をペチッと合わせてそそくさと退散して参りました。

 

ここからは県決定の各試合についてメモしておこうと思います。

ただし、戦型とカウントは我が校ー相手校の順としております。私がベンチに入ったものには☆を付しております。

 

①シェイク裏裏Aさん(1年生)ーシェイク裏裏Pさん(2年生)

0-3。

Pさんは相手校のエースで、県内では敵なしの選手です。練習試合でAさんはPさんに勝ったようですが、大会本番ではセットを奪うことはできませんでした。Pさんにはその圧倒的な強さ故か、練習試合やオープン大会で本気を出さないきらいがあり、本番ではどうかなぁと私は思っておりました。先生は「練習試合で勝ってるから~」とタカをくくっていましたが、やはり本気の彼女は強かった。Aさんの能力は確かに高いですが、それで崩せるほどPさんに弱点はありません。Aさんが何を感じたのか、後日聞いてみたいところであります。 

 

②☆シェイク裏裏Bさん(2年生)ーシェイク裏裏Qさん

3-2。(11-9、11-13、12-10、11-8。)

3セット目に6-10まで追い詰められましたが、そこから6連続で得点しました。比較的派手なプレーもあり、「このセットはもう厳しいな」と吹っ切れたのかしらなどと思いながら観ていました。この連続得点あるいはセットを取れたことが作用したのか、4セット目では焦りがやや消えたように見えました。

この対戦については別記事でも考えます。↓

 

③ダブルス、前陣異質型×2:C、Dさん-前陣異質型のRさん、シェイク裏裏のSさん

1-3

内容は観ていないので分かりませんが、技術レベル的にはどっこいか若干相手が上と言ったところ。最悪だったのは顧問の先生のベンチワークで、翌日Cさんに聞いてみると「ダブルスが負けたらこの団体にも勝てないんだ」などとセット間に言われたそうです。そんなんで勝てるわけがない…。ベンチにまで精神的に追い込まれた選手は終了後号泣。こういうベンチをするくらいならベンチに誰もいない方がマシです。ベンチが選手を追い込むなどというのは、マイナスになることはあってもプラスになることはない、何の役にも立たないベンチワークです。

ダブルスが負けたらシングルで3本とりゃあいいんですよ。まったく…

 

④中ペン裏裏Eさん(3年生)ー前陣異質型Tさん

3-0

対下回転ドライブには抜群の安定感を発揮するエースのEさん。危なげなく突破したと思われます。彼女の回転量をたやすく止められる前陣異質は県上位クラスかそれよりも上の次元と思います。

 

⑤☆カット型Fさんーカット型Uさん

3-1、3セット目から促進ルール適応。

今まで勝ったことが無い相手ですが、ココ!というところで勝利しました。さながらアテネ五輪の柳承敏vs王晧のような…。ホッとしたのでしょうか、戻ってきたころには泣いてしまっていました。最後まで精神的によく辛抱したと思います。

なぜか1セット目を取り、2セット目を取られたものの3セット序盤でリード。ここまででは攻撃による得点率は非常に低かったと思います。10分経過して促進ルールが適用され、サーブを持った際にはサーブとバックでナックルを相手のバックに送り、クロスに浮いて来るのを回り込んで打ち込んでいく展開がほぼ決まり、これが勝ちに繋がりました。

2セット目終了時点で、「フォアのツッツキを時々、少しだけ切ってみよう。」とアドバイスし、3セット目の序盤で相手がツッツキを落とす場面がありました。「おや、私のマジックもいくらかは効いたかしら?」なーんて思っていましたが、翌日Fさんに確認するとそんなに切っていなかったとのこと。相手も精神的にかなり追い詰められており、そのことによって狂いが出たようでした。促進ルール適用後やたらと攻撃が決まったことについては、相手のツッツキがそれまでより浮いてきていたとのこと。やはりこれも相手が追い込まれた故の変化なのだと思います。

 

 

そこから4校での決勝リーグになり、3-0,3-1,3-0で優勝したとか。観たい気持ちもありましたが、致し方無し。何はともあれ選手たちはよく頑張ったと思います。

 

(おわり)