前陣異質型のフォアハンド メモ

前陣異質型=中国式ペンか反転式ペンに粒高を貼り、守備的なプレーを展開する戦型。

本日のmy練習で、粒高でのフォアハンドについてレッスンプロに教えてもらいました。日ペン表を使用していらっしゃるのでNさんとしておきます。ポイントを学び、私自身が感覚を体感したのでメモメモ。

 

[使用用具]

ラケット:アペルグレンオールプレイ中国式(DONIC)

F:ファントム0012∞(ヤサカ)、B:ラクザ7ソフト(ヤサカ)

 

[練習の流れ、ポイント]

まずは先述の用具をNさんにお渡しし、フォアクロスでお手本を見せてもらいました。表ソフトの打ち方と同じで、大切なのは「一度乗せてから放つこと」。ポンッと飛び出すのではなく、クッと持つというか乗せるというか、そういう感じ(私が体感したので直接会う生徒には伝えられます)で打つ。

 

次にバッククロスで、ショートとフォアハンドを交互に打つお手本を。この練習は中学生にそのまま適応して良さそうだと、Nさん含めその場の大人数名で話し合いました。確かにこれをすればスムーズな足の運びを覚えることができます。テンポはゆっくりでOK、相手はツッツキでもドライブでも軽く繋いであげて前陣異質側がショートとフォアで交互に打つ。

 

この後私が粒フォアで打ち、レッスンを受けました。まず乗せる感覚を実現させるために、スイングに指導が入りました。教わったポイントは、時系列順に以下の通り。

  • テイクバックを取りすぎない(ボールの後ろに持っていき、そこから後ろには引かず、前に振るだけ。)
  • ボールが来るのを待って振る(自分から迎えに行かない。これにより、粒にボールが乗る感覚が実現される。迎えに行くと衝突して飛び出してしまい不安定になる。)
  • 腕で打つ(踏み込んだり腰の捻転で打つのではなく、腕のスイング中心で打つ。これによりスイングが大きくなり過ぎず、面もブレにくく、相手にコースを読まれづらい。)
  • ほんの少し、右足から左足に体重移動。踏み込むのではなく体重を移すだけ。
  • 体重を移す分だけテイクバック。それ以上引くと過剰。

 

裏ソフト使用者はドライブが染みついていて、どうしてもスイングを引いてしまう。意識しても「まだ引いてる」と指摘を受け、もう本当に「これで大丈夫なのかしら…?」と思うくらい引かないようにチェンジ。自分が打つべき打球点の後ろにラケットを置いて待ち、ボールがそこに来た時に前に振る。 表のフォアハンドは踏み込んでいるイメージがあったのでそうしていたら、あまり踏み込まないよう指導アリ。足で立ち位置は調整するけれど、打つ時には足ではなく肩から先メインで打つ。確かにそうすると打球が安定した。

さらに腕メインで打つことによるコースの分かりづらさについて動きと言葉で説明を受ける。回り込んだ状態でクロスに打つように立ち、腕だけを振ってストレートに打つのを見せてもらった。これは私もやったことがあるしやられたこともあるし、逆を突けることは理解していた。しかしこの感じが表や粒の打ち方に近いとは知らなかった。お手本を見た後、バックサイドにボールを軽く浮かせてもらって私も同じことをした。最初はオーバーしたが、すぐに左の肩が開いてしまっているからだと指摘を受けた。左肩が開かないように打つとなるほど、安心できる軌道でボールが台に収まる収まる!力も無駄なく伝わり、腕中心のスイングもできる。

これと先述のショートと回り込みの練習を組み合わせて、ショートから回り込んでクロスに打つ構えから腕だけでストレートへ抜く、というパターンを見せてもらった。ボールそのもののスピードはそれほどではないけれど、モーションで逆を突いているから抜ける。これがもし「身体を捻ってストレートに打ちますよ~」というスイングであれば取られてしまう。なるほど。

 

これらの練習でフォアの感覚を掴めば、バックショートからフォアサイドに振られても安心。後ろに置いて、待って、そこから前に振るだけ。実際、やっていることはバックショートと同じ。ショートも軌道上にラケットを置いて、そこから前に少し出しているだけ。フォアと違って引くスペースがないのと正面なのでそういう動作がやりやすいだけ。シンプルに考えればフォアだって同じようにできる。

 

ヘッドの向きについても尋ねたが、別の話に話題が移ってしまいどういう向きが良いのかという正解は聞けなかった。私が打ちながら試した限りでは、乗せる感覚があればどちらでも同じように飛んでいく。この辺りは個人で試して良いものを見つけるのが良いかな。

 

グリップについてはグゥーッと握りすぎるのは良くない。フワリと握って。

 

裏面については、時々ポンと当てるくらいにでも使うといいとアドバイスを頂きました。決して強打をする必要はなく、ショート多用の中にポンと当てるだけでも伸びて変化が付くので十分だと。

 

バッククロスで乗せる感覚を掴んだ後は、そのまま少し踏み込みを強くして(私の中では大きくというより強くというイメージ)振ると強打が入る入る。以前は不安定で粒が倒れてしまう感じがあったが、一度ラバーに乗せられれば強く打っても安定することを実感した。Nさん曰く、「(表や粒の)フォアロングと強打は同じだよ。後ろにおいて、前に振る。どれくらい強く振るかが違うだけ。強打だからといきなりスイングが変わったりはしない。」ははぁ、実感実感!これだから卓球は楽しい、飽きない、やめられない。

 

 

[余談]

私がNさんにペン粒レッスンを受けていると、シェイク裏裏のAさんが近寄ってきました。「俺にも触らせてよ~」と打ちだし、入る入る…。卓球を始めたころペンだったらしく、初球から面が出ています。その後シェイク裏裏のBさんも寄ってきてやはりペン粒で打ってくれました。「俺らの世代はペンでも打てるよね~」なんて言いながら、やはりまぁ巧いこと…。

Bさんはバッククロスでいくつかのパターンを試していました。

  • 裏面ドライブ→裏面で緩くカットブロック→裏面ドライブ→粒ショート
  • 裏面ドライブ数本→粒ショート
  • 粒ショート数本→裏面で軽く押すブロック

これらも中学生の練習に持ち込めそうです。

 

私がフォアハンドの感覚を体感したので、生徒たちに伝えることができる。フォアハンドを振れればペン粒として一つ上のステージに行ける。どう得点を取るのかと言う戦略を考えることができる。今回のレッスンや皆さんとのやり取りの中で、ペン粒指導に光が見えてきました。ありがたい…。

 

とりあえず、ここまで。

 

(おわり)