卓球と初心者指導(仮)

中学校の卓球部における指導について、主に考えていきます。

部長になることへの恐れ

三年生が抜けて新チームとなり、部長がそろそろ決まると思われます。ある生徒とお喋りしたところ、「部長になるのは怖い」と語ってくれました。

 もう少し聞くと、やはり先生からいろいろ言われるのが怖いとのことでした。

 

先代の部長も、部長になった日家に帰って泣いていたと随分前にお母さんから聞きました。先生にいろいろ言われるのが嫌だ、と。こういうところに、先生の歪みが表出しています。必要な厳しさは結構ですけれど、14歳の心に負荷を掛け過ぎだと思います。

 

号令の声が小さいと怒鳴る、何度も号令をかけ直させる、ぞんざいに生徒の名を呼ぶ、過剰なお説教、etc…こういう直接的な負荷ばかりで、生徒を労う言葉や長所を直接的に褒める言葉がほとんどありません。そんな環境で信頼関係が築かれるはずはなく、もはや先生との接触が増えること自体が負担になっています。こんなの、企業なら社員が逃げて会社は倒産ですよ…。

この年代の女の子なんて大きな声を出すことに慣れていないのだから、声が小さかったら寄って行って優しく言えばいいんじゃあないんですかね。「大変だと思うけど、遠くの人に聞こえないからもう少し大きく言ってやってくれな」なんて。皆に聞こえないところで時々部長を労うことも欠かせないと思います。「よくやってくれてるね。君のおかげで指示が全体に伝わるし、練習にもメリハリがついているよ。ありがとう。」なんて。こういう言葉が皆無だから、生徒との信頼関係もガッタガタなんですよ。あーあ。それでベンチ入ってプラスになると思っているんだから、広大なお花畑ですわ…。そういう先生が、中学校には一定数いますね。私が協力している学校に限った話ではないと思います。

 

私も中学時代部長をしておりましたが、別段部長の役割が嫌だと思ったことはありませんでした。顧問の先生はマナーには厳しい人でしたが、生徒の行動に目を光らせて少しでも不足があればすぐに叱るような、そんな人ではありませんでした。だから先生を気にして言動を抑えた記憶はないですし、先生と話す機会が増えるから部長が辛いという感覚もありませんでした。今の学校の部活を見ていると、私が部長の立場だったら辛いだろうなと、心が参ってしまうだろうと思います。生徒にそう思わせてしまうような先生はきっと、人生一周目なのでしょうね。

誰が部長になるかまだ分かりませんが、決まったら2年生全体と私で部長を支えていこうと考えています。本人の大変さを想像し、きちんと努力を労い、行動を褒めることによって、心にバンドエイドを。

 

 

(おわり)