卓球と技術のソノサキ

中学卓球部における指導と自分の成長記録の二つがメインです。

初級者の練習相手を務める時に

私が外部コーチをしている中学校には、しばしば男子大学生が練習相手として参加します。(そういう強豪校だからではなく、先生がいろいろと声をかけて呼んでくるからです。)彼らが練習相手をする様子や生徒に話を聞いて考えたことをまとめます。

 

 

中学生が練習できているか

練習相手をしている学生を見ていると、中学始めの選手への配慮が足りないように思います。初心者の練習相手をするのは初めてに近いでしょうから仕方ない部分もあるのですけれど、ドライブの回転とボールスピード、要するに球威の面で過剰と感じます。男子大学生が6,7割の威力で打ったとしても、それはまだ卓球歴が2年に満たないような女子中学生にとってはとんでもない威力です。反応するのが精いっぱいで一つの技術の精度を上げるための練習ができていません。

れんしゅ相手をしてもらっていた2年生に後で聞いてみたところ、やはりボールが速すぎて自分の練習ができていないと感じるそうです。

 

「卓球ではこういうボールもあるんだよ」と知ってもらう狙いで、時たま強力なボールや曲がるボールを送ることは構わないと思います。ただしある程度生徒側の練習になるラリーが続いた後にしたいものです。

ペン粒やカット型の相手をするからと言って、強いボールばかり打たれては練習になりません。球威の上限を中学生が返せるかどうかギリギリのラインに設定し、その球威以下の範囲で変化を付けていただきたいところです。

 

 

学生たちにどう伝えるか

今のままでは中学生の練習にならない、と誰かが伝えなければなりません。(自分から言えそうな人もいますが、)生徒から言うのは難しそうです。来てもらっているという遠慮があるでしょうし、球威を上手く調整してもらうのに言い方を考えなければならないからです。

先生はどうかというと、そういう部分にはほとんど口を出しません。あえてそうしているのか、練習になっていないことに気付いていないのか分かりませんが、先生から言ってもらうのも難しいでしょう。彼も「”守備型”は強いボールを打ってもらって返せばいいんだ」と考えているクチだからです。

そうなればおこがましいですが私から上手く伝える他ありません。

 

幸い練習前に全体にお話しする時間を頂けますので、その際に来ていただいた学生さんたちに伝えられそうです。来られる時には数名いらっしゃいますので、全体に向かって伝えればより角が立ちにくいでしょう。

 

伝えたいポイントは3つ。

  1. 生徒の様子を見ながら、回転とスピードから成る球威を調整してほしいこと
  2. ”守備型”だからといって強いボールを打つばかりでは足りないこと
  3. 球威やテンポ、球質にリクエストはないか時々生徒に尋ねること

 

これらを伝えた上で、私も時々他の台の練習に目を向けようと思います。

 

私がお連れする友人たちを見ていますと、強く打ってばかりで中学生の練習にならないということはないように思います。かつて私の友人の一人Tさんが、今は3年生のカット型の相手をしたことがありました。その映像を観返すと、しばらく生徒が十分にカットできるドライブを送った後、「…もうちょっと強く打っても大丈夫?」と確認していました。こういう風に、少しずつ威力を上げていって上限を探してもらえたら中学生にとってはやりやすいでしょうね。

正直なところ、彼は”子ども”の相手をするのは得意でないと思っていたので、こういう気遣いを見て少し驚いたのを覚えています。他にも1年生と会話する時に目線を生徒より低くしている場面があり、「案外…!?」と感心しました。

 

最後に脱線しましたが、さぁ、どうなるでしょうか。

 

 

(おわり)