卓球と技術のソノサキ

中学卓球部における指導と自分の成長記録の二つがメインです。

別の中学校の練習へ

縁あって、外部コーチ登録をしている学校ではない別の中学校に行ってきました。考えたことや感想をメモ程度に。

 

用具アレコレ

最初にカット型として2年生3人と数分ずつ、ワンコースでカット打ち。1人はフライアットカーボンにフォア表バック裏、あとの2人はリーブス+ジャミン×2の裏裏でした。

(リーブスにジャミン…これは卓球専門ではないスポーツ用品店あたりが売り出す初心者用セット()だな…?うーむ…)などと思いましたが、中学始めの彼らはそのはずみに慣れているようで、カットに対してドライブすることが出来ました。予想していたより遙かに上手で驚きました。

1年生にも同じくリーブス+ジャミンを使っている生徒さんがいましたが、弾みが弱すぎてボールが浅くなり、お互いにやりにくくなっていました。

 

調べてみるとリーブスはニッタクラケットの中ではミッドスローに位置する弾みがあるとのこと。となるとジャミンの性能がさすがに低すぎるか厚さが薄すぎるか。

ジャミンを使うくらいならマークVで良いなぁと改めて感じました。「コントロール系」で括られるラバーはダメですね。高弾性からスタートが妥当。

 

フライアットカーボンは打球音が極めて高く、球離れが速すぎてこれまた中学スタート勢が使うべき代物ではないと思います。件のSKカーボンのような、嫌な弾みを感じました。私が中学生に勧めることはないでしょう。

 

 

2年生それぞれの長所

顧問の先生は卓球未経験の方で、できれば練習メニューを考えてほしいと要請がありました。彼らの技術レベルや試合の様子が分からないので、普段のようにつっこんだ提案はできません。そこで、3人総当たりで1セットずつゲームをしてもらいました。始める前に、試合で使える手持ちのサービスを全て使ってもらうようお願いしました。

 

Aさん(フォア表バック裏)

サービスをきちんと教わっていないようで、下回転系SVを出そうとしているように見えるものの、面が立っているため出るのはほぼナックルです。これがフォアサイドにハーフロングで出ています。

まぁこれはこれで中学生の地区レベルなら、低くツッツキするのは難しいのでなんとなく合わせて返してきます。Aさんはそういうボールに対しては強く、そこからフォアハンドで強打しての得点が多いです。上回転を叩くことができ、そこにもちこめればある程度の得点率が期待できそうです。

 

Bさん(裏裏)

なんとなくの下回転サービスが主体のようです。そこから下回転を持ち上げて、相手のブロックに対してフォアハンドドライブを連打するのが得意のようです。男子選手の如く少し台から距離を取り、大きなスイングで回転をかけ台に収めることが出来ます。しかもこれがなかなかの威力です。ただしフォアクロスでのラリーばかりになってしまいます。つまり、相手のボールが少しずれてミドルやバックに来ると対応が遅れます。また、フォアハンドで打ち込んでいくコースもクロスだけです。

 

Cさん(部長、裏裏)

A、Bさんと比べると、ツッツキにやや安定感があります。下回転に対して上回転をかける感覚はBさんより秀でています。上回転のラリーもある程度でき、3人の中では一番”オールラウンダー感”があります。AさんとこのCさんの中間的なプレースタイルがBさんといったところ。スイングや感覚は良いものの、足が床に張り付きがちで膝のクッション・ばねも使えていません。

 

 

2年生へ練習メニューの提案

 二つのメニューを提案しました。3人とも同じ練習で良いと思います。

①サービスからの3球目攻撃

②2本ずつ2点の切り返し

 

①サービスからの3球目攻撃

サービスを出し、フォアやバックサイドの2/3にレシーブしてもらってそれに対して3球目攻撃をします。

ゲーム練習を見たところ、待っている所にくれば3球目攻撃が出来るものの身体の正面くらいに来ると足を動かすことなくツッツキしてしまいます。これではせっかくの打球感覚がもったいない。基本的なメニューですが、足を動かして3球目攻撃をすることに慣れることが重要です。

 

②2本ずつ2点の切り返し

フォアとバック、フォアとミドル、バックとミドルなど、2点に2本ずつ返球し、それを打ち返す方は相手のワンコースへ返球します。

ゲーム練習の前に多球練習にて2点の切り返しはしており、切り返す動作自体が全くダメというわけではありません。この練習での主役は、2本ずつコースを変えて送球する側です。ゲーム練習を見ていると攻撃を仕掛けるまではいいものの、そこからコースを変えることができず(というか恐らく頭になく)、ワンコースでただラリーが続きます。そこまで行けるのなら、相手が待っていないコースに打つことができれば得点出来ます。ですのでコースを打ち分けるためのとっかかりとしてこの練習をすべきと考えました。ついでに2点切り返しの練習もできるので、片方が練習者で片方がパートナーという状況ではなく、2人が同時に練習者になれるメニューです。

実際にやってみてもらいましたが、多球で出来ていたことが1球だと難しことが体感できたようです。多球と違い、どちらかがミスすると送球が止まってしまうので多球よりも正確さが必要です。

 

 

きっかけとなったDさん

そもそもこの学校に伺うことになったのは、1年生の1人と毎週一緒に練習している縁からでした。Dさんとしておきます。正確には、Dさんがレッスンを受けている場に私が練習相手として参加しています。レッスンするのはときどき私の記事に登場するレッスンプロの兄さん。

 

Dさんは小学生低学年から卓球を始め、3年生がいた夏の時点で県大会に出場しています。

2年生を含めても他に小学生スタートや”クラブ勢”はおらず、Dさんの練習を満足にできそうにありません。サーブ練習か、あえて甘いレシーブをして打たせてからそれをカウンターするとか、それくらいでしょうか。出来ることは限られているだろうから、何かこの環境で身に付けられるものがあるといいね、と伝えました。

 

 

1年生たち

思っていたよりもワンコースでは打てました。ラケットを誰かがちゃんと選んであげればもっと成長は速かったでしょうが…。やはりリーブス+ジャミンのような弾み不足セットが多いです。生徒が球出しをしての多球練習をしていましたが、この弾み不足が如実に表れていました。球出ししたボールが浅く、練習者のフォームが崩れているのです。これでは練習になりません…。ラバーを替える時期だとしたら、ジャミンは全てマークV中厚か厚あたりに変更させたいところですね。

 

球出しの技術的な部分で言うと、もっとボールを低いところから台に落として打った方が良いと思いました。練習者側のコートに直接出すタイプは初心者には難しいので、台にバウンドさせて打つ事自体は問題ないと思います。ツッツキ系の球出しなどはバウンドアリでないとそもそも無理ですし。しかしながら何人かの生徒さんが比較的高いところから台に叩きつけるようにしてバウンドさせるため、球出しの打球点が高くなっています。こうなるとピッチが遅くなり、ツッツキは高くなるので問題です。このポイントを生徒さんと先生に伝えましたが、最初はそうなってしまうのも仕方ないと思います。意識すれば段々とできるようになっていくはず。最初は皆初心者ですから。

 

 

カット型へ転向するかも?1年生

別記事へ。↓

 

(おわり)