卓球と技術のソノサキ

中学卓球部における指導と自分の成長記録の二つがメインです。

ツッツキ・カットをゆっくり飛ばす

12/17にとある大会に参加し、致命的な課題を発見しました。それからあるポイントを意識して二回の練習をし、12/23に別の大会に参加。そこで大きな成果を上げられたので記録します。

 

ゲームメイクができない

12/17の大会ではカット自体は悪くない(ラリーにはなり、相手が持ち上げられないカットを送ることもできる)ものの、落ち着いて繋ぎ続ける相手からどう得点するか見えない状態でした。

 

私のカットは比較的速くて低く切れたものが多いです。これが効く相手もいますが、それだけでは得点出来ない相手になると自分の時間が無くなり、かえって自分の首をしめることになります。結果ラリーをするだけで精一杯になり、そのまま進めても死んでいくだけになります。

この大会では一緒に参加していたレッスンプロのAさんに試合を観ていただくことができました。試合後Aさんとお話しし、別のカット型のプレーも観て、自分でも考えを巡らせてその時点での課題を以下のように集約させました。

 

  • 「こういう攻撃に対してこうカットしたらこう来る」これをセットで考えて、その先の展開を考えたい。
  • →強打に対するバックカットは切れて鋭く低く滑り込むので大抵の相手はストップしてくる。それに対してどうするのかを考えておく。粒で流す、フォアハンドで持ち上げて叩くのか。
  • 強打でないドライブに対しては、ゆっくりでありながら減速はしないようなカットをしたい。

 

 

ツッツキとカットの球速

カットが速いことにより自分の時間が無くなっていることを、最優先で解消すべきと感じました。そこで12/23の大会までの2度の練習で、ツッツキとカットを出来るだけゆっくり飛ばすよう意識してみました。特にカットでは回転をかけようという意識は一旦置き、とにかくゆっくり飛ばすようにしました。練習では意識すればいくらかゆっくり飛ばせるものの、試合ではどうかなぁと疑いながら23日を迎えました。

 

予選リーグは私を含めて3人。第1戦は後で聞いたところ卓球を初めて1年目の高校生、申し訳ないけれど練習中のフォアハンドサービスを練習させてもらいながらプレー。第2戦はマスターズの代表になっている左シェーク裏裏の方、Bさんとしておきます。この大会のダブルスではベスト4に入っており、Aさんからはかなり強い選手だと聞かされていました。

 

とにかくツッツキとカットをゆっくり飛ばそう、それだけを方針として試合に臨みました。1セット目は9-11で取られたものの普段の試合よりゆっくり飛ばすことには成功しており、次のような点でいつもと違うと感じました。

  • 身体の力が抜けて、次の準備への動き出しが早くなる。
  • 力が抜けているのでフォアに強打されても懐の深いところでカットできる。
  • 相手が返球するまでに時間があるので相手のプレーが見える。
  • 準備が早くなり相手のプレーも見えるので、自分のプレーを選択できる。(このコースが嫌そうだ、この高さは回り込んで打って行ける…など)
  • ナックルに近いバックカットが多くなり、相手は軽く繋ぎたくなる場面が増えた。
  • カットが遅いことにより、相手は強打をしづらくなっている。(カットにスピードがあればそれを利用して反発させることが出来るが、遅いカットに対してはインパクトが難しそうに思われた。)
  • カットの高さがいつもよりやや高くなり、持ち上げるのか強打するのか相手が迷う場面があった。カットの遅さにより、相手に迷う時間ができているのも効いているようだ。
  • 自慢の反転ツッツキや強打に対する速いカットがより効く。
  • カットに対するストップが浮いて来る。

もういいことづくし。こんなに変わるのかというくらい、いつもと違いました。Bさんは左利きなので、自ずとドライブは私のバックサイドに集まってきます。バックへの緩い繋ぎに対して出来るだけゆっくりとカットすることで回転がかからず、緩く繋ぎ続けることを強制。1セット目でそれに対し回り込み、1本目はフォアを突かれてノータッチ。しかし様子を見ながら回り込める場面を探すことができました。第1セットは9-11で落としたもののサービスは効いており、17日の大会と違って「行けるかもしれない」という感触がありました。

そのまま緩いカットを多用し、バックサイドへの繋ぎに対して回り込んで仕留めたり、ゆっくりと飛ぶやや高いフォアカットを吹っ飛ばしてもらったりして得点を重ね、3-1で勝利しました。

 

サービスが思いのほか効き続けており、相手はフォアハンドでのレシーブを嫌ってフォア前をチキータで返球するようになりました。しかし相手が嫌がっていることが露骨に分かったこと、チキータされても緩いカットをして同じ展開に持ち込んめたことからサービスは変更せず。

 

第2セット以降は浮いたストップを強打したりループから強打したりと、上回転で得点する場面も増えました。相手が見えるというのはこういうことかと、初めての感覚を得ながら試合しました。

 

3セット目の途中で試合を終えたAさんがそばまで来てくれましたが、非常に集中できていてこのまま変わらずに行きたいという思いから3セット目終了後はAさんと言葉を交わさず4セット目へ突入。

 

セットカウント2-1の中盤、「またこの辺からまくられて負けるのかな…」という思いがよぎりましたが展開は良かったので、ゆっくり飛ばすこととフォアハンドサービスを使うことをそのまま続行。最後のポイントはフォアコーナーへの強打がが大きくオーバー。この瞬間は嬉しかったですね…。

 

まだ試合では使うのが不安だったフォアハンドサービスですが、左利きには特に使っていきたいサービスであること、1戦目で感覚を整えておいたことから思い切って使用。Bさんとの試合では1本もミスすることなく試合を終えました。(←えらい!)

 

Aさんの師匠からは「そのサービスは切っていないように見えて切れている、入ればいいサービスだ」と言われていました。私は本当かなぁと疑っておりましたが、これがまぁ思いのほか効いて落としたり飛ばしたり。Aさんも同じような疑いを持っていたそうですが、本当に効いていて驚いたとか。

ここ二週間ほど、週に2時間こっそりとサービス練習をしていたのが効きました。

 

 

対カット

予選リーグを抜け、トーナメント初戦はカット型の大学生Cさん。攻撃型と当たりたかったと思いながら、バックへ乗せ打ちを集めて1,2セットを奪取。しかしそれだけでは得点出来なくなり、相手の攻撃の展開が増え、フルセット10-12で敗れました。最終セットは10-8まで行ってこちらのサービスだったので、私の頭が足りなかったなと。

 

終わった後で、作戦ミスだったというか自分一人では修正できなかったと反省したのは以下の点。

  • バックサイドからクロスにサイドを切る強打が得意なのに、バックへボールを集めてしまったこと。
  • バックへの乗せ打ちからフォアストレートにばかり強打してしまい、終盤ではそれを待たれたこと。同じコースで変化を付けたり、フォアミドルを付けるように練習していきたい。
  • 順横系のサービスを使わなかったこと。
  • 無理に強打しての失点があったこと。強打に頼って得点しようとするのは避けたい。せめてスマッシュチャンスを作ってから。

 

でもでも、相手のベンチにはお仲間が3人、こちらは私1人で戦っていたし…作戦力の差は仕方ないかな…という言い訳をしたい…;;

 

敗者審判をしながらCさんと右シェーク裏裏の高校生の試合を観ていましたが、強力なドライブに対するCさんのカットが立派で驚きました。というのも私との試合では乗せ打ちを多用したため強力なカットはそれほど飛んでこなかったからです。Cさんの能力を最大限発揮させずに試合を進めることは出来ていたことが分かり、方針は正しかったなと思いました。

 

普段カット型と当たることを想定して練習しておらず、技術面での不足も感じました。大事な大会では得てしてそういう戦型と当たるものなので、カット打ちもしたいなと思いました。対カットで得た収穫と課題は以下。

 

[収穫]

  • 粒カットにやはり乗せ打ちは効くということが分かった。
  • カット打ちの回転量に変化を付けて得点することが出来た。
  • フォア前とバック深くへのバックハンドサービスに対し、レシーブはクリアできていた。(フォア前はほとんど反転して粒で流した。)

 

[課題]

  • 乗せ打ちと組み合わせるための強打の練習が足りない。
  • ドライブや強打でミドルを狙ったり、長短の変化を付けるなどのボールコントロールの練習が足りない。
  • 長いラリーに耐えるための精神力が必要。乗せ打ちとドライブで延々と粘りつつ変化を付ける練習も必要。

上回転で延々と粘る練習は、一番弟子が受験を終えて戻ってくれば出来るかもしれませんが、うーむ…

 

 

総括

先の大会の反省を活かして練習し、それを大会で結果に結びつけることが出来ました。ゆっくり飛ばせばこうなるだろうというイメージ通りになったことが多く、間違っていなかったなという点でも嬉しく思います。

Bさんとの試合をするまでは、「やはりKVUでは飛び出しが早すぎるのか…」とか、「ラクザは私には荷が重いのか、P1特薄では球を持てずゆっくり飛ばせないのか…」などと用具の迷宮に迷い込みかけていましたが、十分ゆっくり飛ばせている、ああいう感じで試合を作っていけばいいんだ、と自信が持てました。

この方針でやっていって、勝てる範囲が広がって相手のレベルが上がりKVUでは抑えられないとなったら用具を考えようと思います。

 

 

(おわり)