4つの大会を経て

一月から今週にかけて、4つの大会に参加しました。その中で考えたことなどをメモ。

 

[サービス]

練習していたフォアハンドサービスが効いた。特に若いシェイクハンドの人たちに効果がある。ただしちょっとした緊張とか寝不足で手首に力が入って出せなくなってしまう。サービス練習では強く切るより滑らかに出す意識で。

バックハンドサービスもKim kyung ahモデルを目指して少し練習したら手ごたえは良くなった。思い切って深く出せるようになったのが大きい。上は簡単に押されてしまうものの、↑の振りして下を出すと案外簡単に引っ掛かってくれる。下の回転量を上げながら、上を回転だけで飛ばせるようにしたい。そうすればバウンドしてから伸びるので相手が合わせたくなる。

 

[レシーブ]

何もしない粒高ショートのレシーブも少しずつ使いこなせるようになってきた。ある程度の回転量までならそれを利用してコースをコントロールすることもできた。ただし回転量がべらぼうにあるサービスに対しての判断が弱い。バウンド地点に行くことを優先した方がいいのかな。後はもっと、当ててからを大きくしてエンドライン付近までフゥーっと送りたい。自分のスイングを大きくしたり強くしたりするとコントロールを失うので、やはりバウンド地点まで行ってそこから軽くスゥーっと。これは段々と。

 

60代であろう日ペンのおじさまのサービスに対し、レシーブが全然できなかった。FHSVもBFSVもとにかく横回転が多く、その球質・出してくるコースが若い人のサービスと大きく違って対応する前に終わった。バックハンドサービスをバックの深いところ、フォアの台際に出され、フォアの台際が厳しい。反転して粒で触ったりもしたけれど、怖くなってタッチが弱くなりネットを越えなかったり、ぶつけすぎたり。良いレシーブをしようとしすぎたのかなぁ…。フォア前に来てくれれば反転して粒で流せたんだけれど、長さが絶妙だった。

もっと辛かったのがフォアハンドサービス(順横系)で、これもフォアサイドにハーフロングがメイン、時々バックにロング。順横は広く使われているしある程度レシーブできると思っていたけれど、若い人たちが良く使う横下とは違い、完全に横。若い人というか、ペンでないとあの切り方は出来ないと思われる。手首と05の性能を最大に利用して滅茶苦茶な回転をかけてきた。一発目に触ったら隣の台に飛んでいくレベル;;これも長さが絶妙で、反転してもうまくいかなかった。粒であそこまで持っていかれるサービスは初めて受けた。カットに持ち込めれば5分だったので、レシーブさえクリアできれば勝てた可能性がある。結局サービス・レシーブが一番大事。サービスが巧ければ得点したい時にサービスとそこからの展開を選べるから、リードを広げたり挽回したりといった流れのコントロールが出来るようになる。レシーブが巧ければ相手に展開させずにラリーに持ち込むことが出来る。シンプルに見えるJoo se hyukのレシーブ、どんだけ巧いんだ…

 

[攻撃]

前回の練習で主に意識し始めた、「足で合わせてドライブ」が試合で使えるようになった。ドライブの方針はこれで良さそう。とにかく足で合わせて軽く踏み込んで、腕はそれについて来るだけで良い。

一回の練習でこれだけ変われるんだから、きっと半年後には別人になれる。ほんのり光が見えてきた。

フォア前にBHSVを出してバックからミドルにツッツキされたものをフォアサイドを切るように打っていくことはできるけれど、バックへの深いBHSVからも打って行けるようにしたい。理想に近いカット型が近隣のチームにいるので、あの感じを目指そう。まずは彼に教わったサービスを練習するところから。

フォアハンドサービスから攻撃するにはどうしたらいいんだろう。ハーフロングのサービスが必要ということは分かっているが…。上手く下と横の配分をコントロール出来るところまで、サービスの自由度を上げないことには話は始まらないかな。

 

[カット]

バックカットはゆっくり飛ばすことだけ意識すれば他はまぁ看過できる範囲だと思う。バツッと切れるし、相手のストップが吹き飛ぶシーンはどの大会でもあった。咄嗟に振って入る確率もある程度ある。問題はやっぱりフォアカット。手だけでカットしているので安定感がない。入らないとどうしようもないんだから、次への対応が遅れたとしても足で合わせてカットしたい。足で合わせられれば腕での調整の幅も広がるし、何よりゆっくり飛ばせる。フォアハンドはドライブもカットも足で合わせよう。腕は適当でも足が合っていれば、カットは段々収められるようになる。

 

一人、キョウヒョウ使いで回転量が多く、いくらチェンジしてもカットがオーバーする相手がいた。仕方なくカーブロングに切り替えて0-2から2-2まで追いついたけれど、最後は0-4まで離されて点差が縮まらず。カーブロングももっと深く送りたい。浅いから簡単に前にブロックされるけれど、深く送って相手が合わせれば足で合わせて攻撃していくチャンスになる。バックに強打してくれればバックカットの起点に出来る。フォアクロスでのラリーになるとドライブするのかカットするのか迷ってしまう。ドライブよりカットの方がまだ確率が高いし、相手は一回下がっているのでカットすれば大抵ツッツキしてくれる。それを狙うのはどうか。そういえば、塩野さんはこういうパターン分けをしていたような…

 

[試合の流れ]

例えば2-0になったとして、そこから相手は必ず戦略を変えて来る。それを阻害するために攻撃を混ぜたい。となると、1セット目から三球目攻撃だとかナックルカットに対するドライブを狙うとか、そういう意志を相手に見せておかないといけない。ナックルカットへのドライブがオーバーしていたとしても、思い切りスマッシュする振りをしておくもの手。

後々自分が思い切っていけるようになるし、「甘く繋いだら打っちゃうよ」と相手に見せているからドライブで勝負してくれる可能性が上がる。フルセットになる前提で、最終セットに毒が回りきるように1セット目から仕込んでいきたい。

 

これは別の人がされていたアドバイスだけれど、セットの終盤(7-9とか、8-8とか)で開き直って勝負に行くのではなく、序盤から仕掛けたほうがいい。そうすれば終盤までの競り合いを拒否できる。これを聞きながら、私も1セット目とは言わないけれど、2セット目の最初のサービス2本で攻撃をして行った方がいいなと考えた。

1セット目で行くべきなのかなと思っていたけれど、その後の大会であるカット型の選手を見ていたら1セット目の最初は相手のレシーブの様子を見ていたからだ。知らない相手とやるならそうするのが良いのかな。それとも攻撃選手になりきって、1セットのハナからさっさと行った方がいいのかな…。これはカット型としての軸をどこに持っていくかによって違うのかな。

 

[おじさまの優しさ]

60代のニッペンおじさまとの試合後すぐに予選リーグの続きの試合をしたところ、7-1まで行って足がつってしまった。左足の親指が曲がったまま戻らなくなって、同時にふくらはぎもつるという、人生初のダブルつり。「こことここの筋肉って連動してるんだ~」などと思いながら、歩けないレベルの激痛に脂汗が出始める。

おじさまが審判をしていたので足がつったので棄権したいの旨を伝えると、すぐにフェンス際に連れていかれてつった場所を伸ばしてくれた。シューズは自分で脱いだのだけれど、おじさまは躊躇なく靴下を脱がして素手で私の足を伸ばしたのだ。

そんなに足が臭う方ではないけれど、迷わずこういう行動が出来るおじさまに感動。ありがたいなぁという思いと、こういうケースに慣れてるのかな、卓球を長くやっているんだろうな…などという思いが交錯。

私がベンチ入りした試合で中学生が足をつったことはないけれど、もしつった場合はこういう対処をスッとすべきだなと思った。女の子の足だからとかそういうことを気にしている場合ではないな、痛みを止めることを最優先すべきだなと、おじさまの行動を見ていて考えさせられた。

またあの地域の大会に行って会いたいな。