ツッツキの質を上げる

先日知人のコーチに誘われ、少々遠出をして初雁ナイトゲームなるものに参加してきました。

 

これは埼玉県越谷市の初雁卓球場にて17時スタート、シングルスの大会です。

台は4台、参加者は20人弱という小規模の大会ながら参加者の半数が段位持ち。一番実績のある人は全日本一般の部で3回戦進出を経験しているそうで、私はとんでもないところに迷い込んでしまったなぁと怯えておりました。

 

4,5人の予選リーグから、順位ごとのトーナメントへと続きます。

全試合を通じて1セットも取れない可能性が極めて高いと思われましたが、予選リーグにて女子大生からなんとか1セットを取ることができました。…が、それだけ。

 

数年ぶりに、関東学生リーグ1~2部校のようなドライブを受けました。

普段なら繋がれるカットやツッツキが、スッと一発で持っていかれます。それも大きなタメなしで、軽打のような雰囲気で持っていかれるのです。ツッツキをして次に備えて戻った時にはボールが自分のコートでバウンドしているような、そういうレベルでした。

 

 

参加者の中に一人、40代のカット型の方がいらっしゃったので、いろいろとお話をさせてもらいました。松下浩二に両面キョウヒョウだったので、Mさんとしておきます。

試合で勝つために何を考えているか尋ねたところ、一番大事にしているのはツッツキとのことでした。

いかにしてツッツキの質を上げるか、それが一番重要。カット型はどうしても相手に打たせるツッツキになってしまうけれど、このレベルだとそれは一発で打ちぬかれてしまう。打点を早くしたり、引きつけながら相手を見て相手の動きでコースを変えたりなど、相手に打たせない攻撃的なツッツキをする必要がある。

 

Iさん(全日本一般3回戦兄さん)と試合してアドバイスされたのは、裏裏ならバックのツッツキで切るだけでなく上回転のツッツキを混ぜた方がいいということ。君は粒高だから、何とか粒で切ることが出来たらいいね。

攻撃の練習をしているけれども、なかなか打てるようにならないという私の嘆きに対して、「ツッツキの質を上げていけば甘いボールが返ってくるから、そうなれば攻撃も上手くなるよ 」とのこと。

加えてMさんは学生時代、相手コート端にタオルをおいてツッツキをそこに飛ばす練習をしていたそう。そういえば、実業団に行かれた先輩も一時期、練習前に一人でそういう練習をしていました。私もやらないといけないレベルにやってきたのでしょうか。そうだと嬉しいですね…。いずれにしてもこれはやらないといけません。

 

たまにこういうレベルに揉まれると、普段送っているボールがいかに甘いか思い知らされます。喉元過ぎれば熱さ忘れると申しまして、自分なりに意識はするけれども、時々こういうレベルに叩きのめされないといけませんね。

 

 

(おわり)