卓球と技術のソノサキ

中学卓球部における指導と自分の成長記録の二つがメインです。

遠征過多とその代替案

遠征の多さに、部員全体から不満が噴出しました。

 

遠征が多すぎる

世間はGW。ところが私が関わる学校の女子卓球部は遠征続きの強行軍です。

GWの休日6日のうち4日が大会で、どれも片道1時間半はかかる距離です。月末にも1日、大会の予定があります。

一方で休日の練習は5月中で計5日。うち3日は中学スタートの2年生のみで、3年生と一部の2年生は大会へ参加します。中学スタートの3年生にとってはまとまった練習が出来るのは2日間だけです。

 

3日の今日、大会会場へ赴きベンチ入りしました。その中で団体戦のメンバーとして試合をするレギュラー組、応援に回る中学スタート組にそれぞれ、後述する代替案について話を聞いて回りました。

 

チームとして日程を消化し終えたのは18時前。そこから1時間半かけて帰って、明日も同じ会場に朝から向かうのです。

これには小学校の頃から卓球スクールに通う生徒たちからも不満の声が。4,5人で徒党を組み、ついに先生に直接「練習がしたい。明日は(チームとして)棄権したい。」という意志を伝えたようです。先生の回答はNO。

自分たちの意思・希望を伝えられたことには拍手を送りたいですが、一度参加を決めた大会を棄権することは客観的に見ても筋が通っておらず、ここでの先生の回答には納得できます。

 

変えるべきは、来月以降の方針です。

そろそろ私からアクションを起こさないといけないなと考えています。

生徒が言ってダメ、保護者からでもダメとなったら私が説得して、それでもダメなら学校長に直訴する構えです。

副顧問の先生に聞いたところによれば、職員内でも正顧問の振る舞いは問題視されているようで、「○○くん(=正顧問)をなんとかしてくれよ…」と言われることしばしばだそう。

校長もどうやら、卓球部の異様な生徒拘束時間に気付いているようです。昨年の夏から長期休暇の休日練習禁止、今年度になってからは土日のどちらかは部活動禁止など、ストッパーとなりうる号令をかけています。

しかしながら顧問の先生はこれを外部への遠征や練習試合の設定によってかいくぐり、生徒の拘束時間は長いままです。状況はかえって悪くなったと言わざるを得ません。

 

 

代替案

ここで、私の代替案を述べたいと思います。

  1. 中体連の大会や全日本予選などの大会を除き、大会参加、遠征、及び練習試合は月1回までとする。
  2. 休日の規定練習は、土日どちらかの午前か午後のみとする。
  3. ↑により1日空いた休日は、①1日休みとする か、②地域の卓球場で台を借り、私をそこへ呼んで少人数レッスンの形をとる かの選択制とする。

これを今日の大会会場で、まずはレギュラーでない2年生たちに提案し、現行の体制とどちらが良いか尋ねてみました。

6人に尋ね、うち5人は賛成で時々少人数レッスンにも参加したいとのことでした。残りの1人は卓球に対してややドライというか投げやりで、どちらでもいいし少人数レッスンにも別段興味はない…といった感じでした。

 

GWとは言え、6日中4日が大会参加は多すぎます。中学入学時点で選手を志して集まるような学校ではないのですから。それでなくても月に2回は遠征で、練習と合わせれば土日はほぼ潰れます。「代わりに平日の練習が1日休みだ」といったところで、時間的にまるで釣り合っていないことに中学生の彼らは一瞬で気付きます。

 

団体戦の大会となれば、レギュラーでない生徒たちはただ声を出すためだけに一日駆り出されます。こともあろうに、個人戦の大会なのに主力しか出場させず、試合しない生徒を会場に行かせて応援させるのです。

先生はチームの団結だとか協調性を育もうなどと考えているのかもしれませんが、これを教育と呼ぶのでしょうか。生まれた環境によって、たまたま小学生で卓球を始めた人は主人公になれて、たまたま中学スタートになった人は経験者の物語を彩る脇役になるしかないのでしょうか。

こんなことバカげています。「応援することが大切なんだ」と嘯く先生方は多いですが、応援が実際何点分になるでしょうか。ただでさえ会場は音に溢れていて、観客席からの応援の声は選手には届きません。選手が試合に集中していれば尚更です。

まさに徒労。そんなことのために10代の1日を奪うのはもはや虐待の域です。そんな暇があるならお休みにして、会場に同行してもいいし自分たちで卓球場へ行ってもいいしと選択肢を与えるべきです。

 

先生は打つ量を増やせば、強い人とたくさん打てば、試合をたくさんすれば、”強くなる”とお考えのようですが、それは間違っています。

強くなるには試合を想定してアドバイスしてくれる人間をそばに置いて、同じことを丁寧に繰り返し言われながら練習する他ありません。現状はただ打っているだけで、そこに論理がありません。これでは場当たり的な打ち方が染みつくばかりです。正確さは育たず、戦術は失われ、時間と体力は奪われ、満足度も上がりません。

 

ハッキリ言って、部活での練習も足を引っ張るなと最近では感じています。練習に参加してアドバイスしたところで、人数が多ければ一人当たりの味付けは薄くなります。

3,4人を私が見る状態で練習をすれば、私が参加した学校練習の1/3の時間で同じだけ上達することができます。

レッスンプロのコーチの元に通いながら、中学生へのレッスンを半年以上見てきました。そこでは少人数へのレッスンで、試合で使える正確な技術や戦術をしつこく繰り返し練習させていました。その様子を見ながら、またコーチと一緒に練習して話を聞きながら、今回のような代替案がベターだと考えるようになりました。

 

先生も、少ない労力で選手がより強くなるならそちらの方が良いはずです。

 

 

終わりに

試合をして経験を積ませたい、それは分かります。しかし下準備なしには経験は得られません。つまり、「試合でこういう展開が多いからこういう練習をしておいて、これを試合で使ってみよう。」とか、「応援しながらサービスレシーブをよく見て、そこのサポートをしてあげよう。」とか、「君はいろいろやろうとしすぎて緊張してしまうから、サービスはこれとこれ、こういうレシーブを待って打つのを中心にしよう。レシーブはここはコレ、こっちにきたらコレ…と絞ってやってみよう。」いった、具体的な指針がなければいけません。そういう知恵なしにただ試合をさせても、戦い方はグチャグチャになるだけです。

 

今回の記事では時系列が前後しましたが、今日一日でまずレギュラーでない生徒たちに代替案を示し、1日が終わって帰る頃に先生への直接抗議事件が発生しました。

その後で先の代替案をレギュラーたちに示すと、そちらの方が良いと言うのです。そこには全日本カデットに出場した2年生も含まれていました。つまり、レギュラーか否かに関わらず、全体の意思は一致したということです。

帰り際に、出来るだけ早くこの代替案を先生に伝えることを彼らに約束しました。5日の大会中に話す時間があれば、伝えようと思います。

 

(おわり)