卓球と技術のソノサキ

中学卓球部における指導と自分の成長記録の二つがメインです。

「勝ちたい」に「好き」が加わる

私がお世話になっているコーチの元へ通い始めた、フォア表のAさん。

現在週1でレッスンを受けていますが、夏休みに入り私が開講(?)している秘密練習にも参加の意を表明しました。

 

抜け出したいという強い意志

参加者の要望があり、夏休みの間秘密練習は平日夜の週2日とすることになりました。夏休みは部活も塾も昼間に移行するため、夕方以降自由の身になるからです。保護者の方の了承もすでに得たらしく、左利きの二人はノリノリです。

 

ここにAさんも加わりたいとの申し出がありました。

 

「じゃあ、この日とこの日のこの時間で、週2で…」と言うと、「他にもできる日はありませんか?週3でやりたいです」とのこと。

私と週2で練習したとして、Aさんの場合は週1でコーチによるレッスンがあるわけですから、もう十分と思えます。

 

理由を尋ねると、

左利きの二人と同じ練習量では成長スピードに差が出ない。彼らより強くなりたい、彼らに勝てるようになりたい。中学スタートの中で一番になりたい。

(チームメイトで小学生スタートの)二人には勝てないと思うけど、3年生が抜けたら3番になりたい。カット型の2人にも勝てるようになりたい。

とのことでした。

 

うーん、週3になるし1.5倍の練習量あるんじゃない…?と返すと、「あ…じゃあ二倍で^^;」なんて。

 

 

「勝ちたい」に「好き」が加わる、その理由

Aさんと話しているうちに、興味深い考えが飛び出しました。

 

私:ずいぶん練習熱心だね。

A:はい…。最近、卓球を好きになってきて…。

私:ん?最近?でも、結構前から外で習いたいって言ってなかった?

A:前は勝ちたいだけだったんですけど、最近好きにもなってきたんです。

 

うーん、驚きましたね。

まず卓球を好きになって、その後で「もっと勝ちたい!」が来るものだと思っていたので…。

 

Aさんの話を聞いたり様子を見ていますと、どうも勝ちに対して特別な思いがあるようです。勝ちたい!というよりは、勝たなきゃいけない、勝つことでしか周りに自分の勝ちを認めさせられない…みたいな。

 

彼女の育った家庭環境が大きく影響しているのでしょう。

Aさんが言うには、ご両親共に彼女のことをほとんど褒めないそうなんですね。ほかにもいろいろとありまして、ちょっと、その辺の”厳格な家庭”とは違う性質のご家庭のようです。

(言われてみれば、周りを窺うような目の動きをすることがしばしばあるんですね。周りに遠慮して言いたいことを吞むとか、そういうことは少なくとも私の見る限りではないようですが…)

 

顧問の先生もまぁだいぶアレなんですけれども、彼女曰く「家に●●先生2号がいるんです」とのこと。顧問の先生とお父さんの性質がだいぶ似ているそうで。

家に帰りたくないのだとも漏らしていました。うーん、なんだか同じような人が一つ上にいましたなぁ…。これは赤信号ですね。

 

Aさんからは顧問の先生に、外でレッスンを受けていることを秘密にしていてほしいとも頼まれました。「『卓球習ってる割に勝てないな』と思われそうで」と。まぁ、これは先生のこれまでの言動が悪いですわね。

でも、チームメイトにさえ言わないでほしいということで、うーむ…なるほど…と。

 

いや、何かわかったわけじゃないんですけれども。

こういう思考は家庭環境の影響なのか、あるいは女の子にありがちなのか…。

 

1つ上のエースと違うのは、勝たなきゃいけないんだと自分をやや追い込んでしまいつつも、緊張によってそれほどプレーが壊れない点ですね。

かなり淡々とプレーできるので、練習したことがすぐ実践できる予感。

 

引退したエースの彼女とは最近でもお話する機会があるのですけれど、Aさんのこの先が楽しみだと言っていました。

もしかしたらこの二人は、状況はやや違えど互いに最も理解し合えるかもしれません。

 

 

 

なんだかぐちゃぐちゃですが、いったん幕引きと致します。

(おわり)