秘密練習をしているカット型のAさんが、ダブルスをメインにしていきたいと考えているようで…
先日、市の新人戦が行われました。
当該県では、個人戦についてシングルスとダブルスのいずれか一方にしかエントリーできない決まりがあるようです。
秘密練習に新たに参加した左利き二人やこれまでダブルスに”幽閉”されていた選手たちがシングルスにエントリーしており、「よしよし」と思いました。
一方でカット型の二人がダブルスでエントリーしており、「うーん」と。
後になって本人たちに確認したところ、自分たちの意思でダブルスを選択していました。
これまで私はカット型の二人に対し、具体的な希望を伝えることはしてきませんでした。しかしながらこの時ばかりは個人的な思いを口にせずにはいられませんでした。
カット型はシングルスでやってほしい、と。
すると、
シングルスは団体戦で出来るし、個人戦もシングルスだと疲れてしまう。それにシングルスで地区大会の賞状を獲ることは難しいけれど、ダブルスなら優勝を狙える。賞状が欲しい。
と、そういうことが語られました。以前はシングルスが良かったけれど、最近変わってきたとのことでした。二人で話し合っていたようでした。
地区のカデット予選の内容が少なからず影響していると思います。
Aさんがある選手にシングルスで当たってボコボコにされましたが、ダブルスでその選手のペアと当たってストレートで勝ったんですね。そういうのを経験して、これなら行けるぞと、そう感じたのかもしれません。
私の思いとしてはやはり、個人戦シングルスで一緒に県大会に行きたいというのが強いんですね。
選手個人の実力が一番”正しく”出るのは、団体でもダブルスでもなく個人戦シングルスだと考えていますし、正直に言ってダブルスはおまけだと考えているからです。
もちろんダブルスにしかない魅力は理解できるのですけれど、結局総体にしても県止まりでしかも強い選手はシングルスに出ますから、ダブルスは県優勝と言ってもそれほどの努力を必要としないわけですね。少なくとも当該県においてはそうなのです。
ですから、優勝は優勝なのですけれども私はそこに価値を感じられません。
せめて、関東まで繋がってますとかシングルスに出る強い選手も出てきます、ということであれば本気でダブルス突き詰めようか、と思えるんですけれども。
せっかくシングルスを想定してこれだけ仕込んできたのになぁ…とがっかりしてしまう気持ちもあるわけです。
とまぁこの辺は私の価値観でありまして、これを選手に押し付けようというつもりはありません。シングルスで出て欲しいという本音を伝えはしましたけれど、彼らの意思を尊重すべきです。
結構ショックというかガッカリしちゃってるんですね。
また彼らの意思が変わってシングルスで出たいと思ってくれたらいいなぁ、とも思っています。私も勝手ですよね。
こういう気持ちを仕舞い込んで、ぐっと我慢しないといけませんね。つらいなぁ。
(おわり)