地区総体所感

地区総体を終えまして、考えたことなどを。

 

 

中間層の突き上げ

一昨年や昨年と比べ、地区総体出場者のレベルが上がったように感じました。最上位のレベルは大きく変動していませんが、ベスト8~16当たりのレベルがぐっと上がってきました。

個人戦シングルスで抜け出していく選手はほぼほぼ小学生スタート。中学スタートの選手でも、勉強で進路先を決めることを捨てて卓球に時間を割いているような人たちです。中学スタートで県総体に進むのは、かなり厳しくなってきたなぁという印象を受けました。可能性を見出すとしたら、ダブルスか団体戦しかないと。

 

卓球界にとってはそういう層のレベルが上がることは大変好ましいことですが、中学スタートの選手が本気になったころにはもう間に合わない、という状況になっています。

 

 

カットや異質への無理解ゆえ負ける

私の協力校にて出場したダブルスは1回戦を3-1で勝ち、2回戦でカット型の2年生ペアに負けて終わりとなりました。

敗因は、カット型の球質やその返し方を知らなかったことです。相手が何か特別なことをしてきたわけではありません。裏と粒でのツッツキ、ツッツキよりは回転量の多いカットを返球することが出来ず失点を重ねました。アドバイス後のセットでは何本か、きちんと回転を掛けたドライブで打ち抜く場面が見られました。しかしながらツッツキのコースを変えられれば動けないので打って行けず、ツッツキ合いになればボールは相手コートに返りません。

こういうボールにまで対応範囲を広げるのは、中学スタートでちょっと外で教わってますくらいでは難しそうです。

ドライブで粘ることは捨ててツッツキで粘り、それなりの切れのツッツキだけに対してドライブを使っていく方針以外ないのかもしれません。

 

カット型が部内にいれば異質の対策はある程度兼ねられるので、毎年1,2人はカット型を確保するのは有効かもしれません。接していれば、慣れて次第に打てるようにもなっていきます。問題は、希望者がいるかどうかですが…

 

 

秘密練習始動か

団体戦は初戦敗退となり1日目の午後はかなり時間がありました。2年生の中に練習したいと言う選手が数名いたので、体験版と称して秘密練習をしてきました。

帰るころには口々に「学校より濃い練習ができた」などと言っておりましたが、そりゃあそう。人数が少ないんだから^^;

どういう雰囲気かは伝わったと思うので、(当然学力向上を優先しつつ、)あとは卓球に対してどれだけ時間を費やせるかになってきます。口で上手くなりたいとか勝ちたいというのは誰でも出来ます。でも実際に練習して技術や頭の使い方を覚えなければ勝てない。強制ではないけれど、本当に勝ちたいのなら外でやるしかないんですね。

 

もし彼らが秘密練習に合流してくるなら、2校合同チームのような感じになって大変よろしいんじゃあないでしょうか。卓球にも人間の成長にもプラスに働くでしょうから。

 

さて、どうなることやら…。

 

 

(おわり)