レッスンを受けてみた

教わりながら卓球をするのは、楽しい…!

 

 

2件の卓球場へ

近場にある卓球場のうちの2つへ、体験という形で行ってまいりました。

どちらも平日休みを利用しての参加でしたので、お姉さま方に紛れてレッスンを受けてきました。

 

練習メニューをコントロールしてもらったり、アドバイスをしてもらいながら相手をしてもらったりして感じたことは、考えることが減って打球により集中できるということ。

自分でメニューを決めて行うと、一つ二つ意識するポイントを掲げていたとしても、「果たしてこの練習でいいのか…?」という迷いが付き纏います。

打法を細かく修正されながら打つ時間もそう多くはないので、うまく行かないときに修正するポイントでも迷います。ここなのか、それともあそこがいけないのか。そもそも正解がよく分かっていないのだから同じところをぐるぐると。

 

教わってしまえば、この打法のここがこう上手くいかないですという問いに対して、(私の打法を見てもらった後で)じゃあここを意識しましょう、こういうスイングにしましょう、という答えを与えてもらうことができます。

答えを与えられれば、それを再現することだけに集中できます。この作業はとても、楽しい。

 

なんだか自分の得意を思い出したような気がします。教わったことを出来るまで諦めずに再現しようと努めることは、そこそこ得意だったんだと。それはスポーツではなく勉強でのお話だったわけですが、卓球も教わればそれは授業を受けて自習する勉強と同じようなものですね。

(ただし根本的な点で、勉強とスポーツの上達法は異なると思っております。その辺はまた別の機会に…)

 

脳への負担が著るしく減少するのを実感する一方で、考えないことが常態化することには気を付けないといけないと感じています。

実戦での使い方をイメージするとか、コーチと打っていないときに教わったポイントを意識するとか、教わったように打ってみて相手はどう返球してくるのかなど、自慢の脳を積極的に使うようにしないといけません。

まぁ、技術が身について来れば自ずと技術の先に割く脳のメモリが増えて、練習すると頭が疲れるとかいう現象が起こるのでしょうけれども…

 

 

卓球場A

レッスンは90分(ただし無料体験のため私は60分で終了)、卓球台は12台。

練習球はニッタク・ミズノがメインでTSP・ヤサカが多少混じっている、ブレンド

台の後ろのスペースは、普段練習している卓球場と同じくらいでしょうか。強烈なドライブは台を下げればギリギリカットできるかな、スマッシュをカットするのは厳しいかな…くらい。下がってロビングは難しいかもしれませんが、上の空間的には上げ放題と。

 

平日昼間のため当然閑散としており、参加者は私を含め5名。そこにコーチが1人付いて3台で練習していきます。

1台にコーチが固定で多球や1球練習の相手をし、他2台はコーチがメニューを決めて一定時間で時計回り?に移動していきます。

60分で5人が2回ずつコーチの台へ入ったので、ボールを拾う時間も考えればコーチのレッスンを直接受ける時間は10分程度と思われます。

 

左利きの若い男性コーチで、アドバイスは的確でした。

1周目で少しオールで打つと、

フォアカットが全て厚く当たっているので、入った時には物凄く切れています。

体勢が崩れた時や回転の多いボール・速いボールに対しては薄く捉えると安定するので、そこを意識してやっていくといいと思います。

とのこと。

うーんおっしゃる通り!!

これは言われてハッとしたのですけれど、確かにぜーんぶ厚く当たっている…だからフォアカットのコントロールが効いていなかったのね…

 

時間的にそこを突き詰めるまでいきませんでしたが(何より無料なのでね、贅沢は言えません。)、非常に納得したので普段の練習で薄く捉えるフォアカットを多球でやってみました。最初は薄く捉える打球感覚が分かりませんでしたが、普段のコーチに教わりながら、ちょっと分かってきました。振り抜いても飛ばなくなってコートに収まるようになったのが証拠ですね。

 

もし通うならこの時間は厳しいかなと(>_<;)

コーチ以外の方と打つ時には私は3,4割の出力で打たないとお互い不幸になってしまう感じで…。もはやレッスンを体験に来たのか練習相手のボランティアにきたのか分からない状態の時間はありましたね…

でも、白髪のおばあさまが私と打って楽しそうにしているのは嬉しいなぁと思いました。

皆さんカット打ちには苦労されていましたが、ちょっぴりスピードを加えた上回転にはそこまで困っていないようでした。

 

今回担当してくれたコーチによれば、土曜日の昼間に社会人の男性がそこそこいるクラスがあるらしく、そちらも同じコーチが担当しているとのこと。

レベル的に、さすがにそちらのクラスの方が良いでしょうと言われました。

土曜日夕方のツワモノクラスでも何とかついていけるだろうとのことでしたが、人数的にいっぱいのようで…

参加者が1人でも減ればそこに入れるらしいのですが、そのツワモノクラスにいる面々のレベルも想像できて、まーだちょっと厳しいんじゃあないかなという思いはございました。

 

入会金と年に1,2回のボール代、それに毎月の月謝を合わせると、数字だけ見れば少々割高です。

コーチ陣に若い男性が多くボールの質は実戦に近いであろう点や、尊敬している何人かの選手がそこで育ったこと、担当してくれたコーチが人間的に非常にクリーンな感じで印象が良かったこと、左利きのドライブを受けられることなどを考えて…どう判断するかといったところでしょうか。

ただボール代が別途であれば、練習球はニッタク・ミズノどちらでも良いので1種類に統一してほしいなぁとは思いました。でもまぁ、建物の維持費やらコーチのお給料やら考えたら難しいのかな。

そういう経営的なことまで気になってしまうのが、年を取ってしまったことを感じさせますねトホホ…

 

全く卓球とは関係ないんですが、左利きコーチのお肌が化粧でもしてるのかってくらいキレイでたまげました。

 

 

卓球場B

卓球場Aに伺ったちょうど1週間後の平日昼間に行ってきました。

 

レッスンは90分、卓球台は5台。

ただし私が行った時間は後にレッスンが無かったので、いくらか延長アリで2時間弱くらい?

練習球はヤサカで統一。フェンスもヤサカばかりで何らかの契約があるのかな?と思いましたが、生徒さんたちが使っているラケットや卓球場内に置いてある販売用のラケットはほぼすべてバタフライでした^^;

台の後ろはスマッシュでもカットできるくらいにはある一方で、高さはないのでロビングは物理的に無理そうです。フィッシュならいけそうです。

 

卓球場Aではwebから無料体験予約が出来たのに対し、こちらは無料体験の言葉がwebにありません。問い合わせたところ、見学なら受け入れているのでコーチに見学希望と伝えてくださいとのこと。

うーん、そうかぁ…と思いつつ、どうせ卓球場に行くんだからちょっとくらい打たせてくれてもいいのにな…などとセコいことを考えつつ現地へ。

 

平日昼間なのでお姉さま方しかいません。5,6人いらっしゃったでしょうか。

いらしたコーチは女性で、私の調べによればその方がメインで教えてらっしゃるようです。筑波大OGらしいんですが、筑波大で卓球してましたと自分から言うのもいやらしいと思ってとくに触れず…

全日本や東京選手権のマスターズで優勝やら準優勝やらのトンデモ姐さんです。

 

見学して良いと聞いて来たんですが…と伝えると、もし良ければ打っていきます?とのことで。打つつもりはなかったのでパンツは持ってきていませんでしたがラケットは車に積んだままだったのでこれ幸いと、下はジャージのまま参加することに。

どうやら問い合わせ時にやり取りしていたのは代表、つまり経営者の方だったようです。コーチとしては打ってくれて全然OK!と。

 

コーチのお子さんと、レッスンの受講生の方のお子さんがちょうど私と同じ年度生まれらしく、なんだかくすぐったい感じ。中にはお子さんが春から、私の地元にある私立高校へ卓球で進学するという方もいらっしゃいました。なんだか縁があるのかしら。

 

生徒さんたちのレベルとしては、一番上手な方は卓球場Aでご一緒した方たちよりはお上手で他の方はどっこいかなといった感じでした。

コートと生徒さんたちの年齢が近いからなのか付き合いが長いからなのか、「お兄さん、このレベルが相手じゃ物足りないでしょ?」とコーチが言っちゃってるのにはちょっと笑ってしまいました。

 

レッスンの進め方は卓球場Aと同じような形ですが、コーチと打つのはそれぞれ1度でその分1回の時間が長いという違いがありました。

生徒さんたち全員がコーチと打って最後に私の番となりました。バックのツッツキと下回転に対するドライブをしたいと伝え、まずはカットがどれくらいできるか見るためにフォアワンコースでカットをすることに。

 

少しすると、バックカットへ。一本カットした時点で、「スイングをもっと速く」とのこと。

速く振ることで回転は増すし、戻るスピードも速くなると。なるほど…

速く振るならP1やオクトパスよりもP4の方がいいのかしら…なんてちらっと思ったりして。すーぐ余計なこと考える~

 

次に、フォアカットとバックサイドでのツッツキの交互ー前後のフットワークーへ。

粒でのツッツキが落ちたり当てすぎて飛んでしまったりすることに困っていて、ミスをした時に「こういうのが試合で多いんです」と。

これはコースの決まっているお約束練習なのでツッツキを自分で修正していったところ、「この感じで飛ばせているならいいんじゃない??」とのこと。

上手く飛ばせているときのポイントは引き付けることだそうで。なるほど確かに待てずに前でとるとぶつかって落ちたり飛んだりするけれど、引きつければ粒でも球を持てる。そこまで引き付けられれば打球の直前までコースを選べるとも。

 

その後には、バックカットとフォアサイドでのツッツキを交互。こちらもすぐに、フォアツッツキに修正が入ります。前についてから少し肘をまげてテイクバックを取った方が良いとのこと。なるほどそうすると引き付けられるし球を持つし、コースを直前まで変更可能になると。バックと同じような感じですね。

 

これが一通り終わった時点で、ワタクシだいぶ息が上がっております。筋力的には疲労はないけど肺が、ね。

ちょっと息を整えて、今度は下回転に対するループドライブをしたいと。するとすぐに、多球にするねと。フォアサイドから一本ループドライブをした時点で、「それでは回転が足りない」とのこと。

打つ時に気を付けるポイントを…インパクト、肘、面、足、股関節、上半身、スイングスピードの7点について細かく教えていただきました。実際にラケットを握った私の手ごと持ってスイングを教えてもくださいました。ここまで体験でしてもらっていいのかと驚きます。

 

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見る見るうちにドライブの球質が変わって行って、ループのはずが気付いたら強打になっていました。それも入れようと意識しないで言われたポイントを実行しようとするだけでボールが入っている…これは魔法かい?と。

しばらく打つと、同じテイクバックで面とスイング方向を少し変えるだけでストレートに打てるからと、ストレートへのドライブへ移行。なるほど言われたようにやるだけで入る入る!なんだこれは!

これがドライブなのかぁ。今まで振り切ったことのないところまで振れている感覚があり、帰ってきて夜には筋肉痛が出てきました。ヒーン!

 

同じ曜日の午前中に、マスターズ30代に出ている人や全国常連のおばさまたちが集まって練習しているらしく、そちらに来るのもいいかもしれないとのお話が。

あるいは今回体験した時間に来て、みんなが終わってから30分くらいコーチとマンツーでみっちり基礎練習する、というのでもいいよと。

ひとまず来週、午前中の部にお伺いすることになりました。

 

それだけコーチに教えてもらえて、入会金ナシ、月謝は卓球場Aよりお安いです。

車で20分はかかる距離ですが、それを加味してもお得感は高いです。むしろ安すぎるような…

 

できればどちらの卓球場にも週1日ずつ通いたいのですが、まずは卓球場Bにお世話になることにしようと思います。しばらく様子を見て、体力とお財布がなんとかなるなら卓球場Aの土曜日コースにも加入したいところです。

 

コーチ曰く、強いシェークの男子を相手するのは最近きつくなってきたそうですが、カット打ちは得意だからカット型ならまだまだいけると。

確かにカット打ちがべらぼうにうまいなという印象。でなければ女子の全国トップにはいけないでしょうね。

あそこまで細かく具体的に教われるなら、行かない理由がないですね。それに、ツッツキ・カット・ドライブについて1球打っただけですぐにアドバイスができる観察眼は凄まじいなと。

 

これからアタクシ、化けるかもしれませんね!

 

 

(おわり)