5/14のmy練習

練習してきました。

大きな収穫がいくつか。

 

 

 

用具を最も長い期間使った組み合わせーKVU+ラクザ7+カールP1―に戻していつもの練習場へ向かいました。二時間半で計五試合し、1勝4敗。

 

 

シェイク裏裏の若者二人

1戦目、シェイク裏裏の大学生Aさん、3-1。ツッツキとカットの変化に惑わされ狂っていきました。巻き込みサービスも効果あり。

 

2戦目、シェイク裏裏の高校生Bさん、2-3。Aさんの弟で、県ベスト16とのこと。

ツッツキの変化だけではそれほど得点できず、一発目の強打をどれくらい返せるかが得失点に影響しています。結局はそれが5~6割なのでこういうカウントになっています。今まで彼から2セットを取ったことはなかったのですし、ラリーが伸びて試合時間が長くなり、進歩しているのは感じます。一方的に点を取られることは少なく、打ちあっているという実感が出てきました。

ラリーになるので、カットから攻撃に結びつけるパターン、サービスから三球目を仕掛けるパターンを習得すれば可能性がありそうです。今の私が高校生の県大会に混ざったとして、32には入れるかな…といったところです。よくここまで来たなと自分を褒めたいと思います。

一本、引き合いから私が前陣に詰めて丹羽選手と見紛うような一回転台上カウンター()を決め、練習場を沸かせることができました。こういうプレーが出る時に限って撮影をしていないんですね…。あーあもったいない!まぁ私の場合、完全博打、決め打ちで振ったらたまたま入ったんですけれどね。しかしながら、相手が下がっていることと打点が落ちたのを見て前に出たこと、バウンド直後を捉えることに成功していることは評価したいと思います。

 

 

ペン表のCさん

3戦目、ペン表のCさん、2-3。

私が外部コーチをしている学校のエース、の個人コーチだということを最近知りました。エースの親御さんから「とても強いペンの人に教わっている」と聞き、もしかして…と思っていましたが予想は的中。趣味で教えている方なのだと思っていましたが、自身で卓球場を作り大人を中心に個人レッスンをするプロコーチだったようです。何でもエースの彼女がレッスンに行ったところ、ラバーを数十種類出してきてその場で張り替えて合うものを探してくれ、シューズも十数足持っていてこれも合うものを見つけてくれたとのこと。ラバーやラケットについては趣味が高じればあり得る話と思いますが、シューズを多数持っているというのは驚きました。これはコーチを生業としている人でなければありえない話ですね。

前回までの対戦では2試合して1セット取れるかどうかといった状態でしたが、今回はある戦略を胸に秘めてゲーム練習へ向かいました。それは「ナックル8割、ブチ切れ2割」というもの。ペン表にはこれが効くと聞き実行したところ、面白いくらいにCさんのミスを誘うことができ、強打される回数も減りました。もともと粒のツッツキは切れないのでフォアのツッツキとカットを出来るだけ回転をかけないよう意識。バックにカット打ちが集まってくるので、変化を付けにくいながらも切らないカットができるようスイング速度を落として送るカットに。時々反転し、緩い繋ぎに対して思い切り下回転をかけていきます。今後もこの戦略を軸に、やはりサービスから三球目とナックルカットからの攻撃ができるよう練習しないといけません。(なお自分の練習は月に数時間しかできない状態です…;;)

巻き込みサービスの回転も分かりづらいらしく、サービス単体でネットやオーバーミスを強いることができました。このサービスについては今までの他の方のアドバイスもあり、もっと思い切ってガッツリ回転をかけて出すようにしました。これが効果を発揮したと感じました。

以前Cさんから教わった、バックへの繋ぎドライブに対して回り込んで攻撃するパターンが一度完璧に決まり大変嬉しく思いました。教わったものをコーチに直接お披露目するというのは初めての経験でしたが嬉しいものですね。Cさんも嬉しそうにニヤリと笑ってくださいました。

 

終わってアドバイスをお願いすると、三球目攻撃の練習をしようと提案してくださいました。サービスは良いから、打って行く形を作り直そうということでした。

私がサービスを出し、バックに緩くレシーブしてもらって打ち込む練習です。指導内容は以下の通り。

  • 先に足を作り、ラケットをボールの後ろに入れて振り、踏み込む。足を作る時、左足をどこに持って行っておくか注意。
  • 足を作る、スイングをする、この動作中に顔の向きあるいは目線はボールの方を向くようキープ。
  • 上記二点をした上で、相手のボールに合わせて調整しながらスイングする。
  • (練習だから?)相手がフォアに回してくるかも…などとは考えず、思い切って回り込む。
  • サービスが分かりづらいとは言っても、実際にはもっと打ちにくいボールが来る。バウンドしてブレるから、「ここに来たボールしか打てません」では意味がない。多少ズレてもそっから調整して打てるように練習していく。

先に足を作る、というのは知識として知ってはいましたが、出来ていないことは自分でも認識していました。回り込みを開始する時点ですでに体重が左足に乗っており、もう足を作ることができない場面が多いのです。ここは訓練していかないといけません。

一番衝撃だったのは目線について。確かに言われてみると、スイング開始から打ち終わりまで、私はほぼボールを見ていませんでした。見ていないというより、見えていない。スイングと一緒に首も左右に振ってしまっており、これではボールを見て調整して…なんて土台無理な話です。指導を受けて顔をボールに向けたままにしてみるとあら不思議、クリアな視界と調整の効くスイングを体感しました。こんなにボールをクリアに視界にとらえて攻撃したのは初めてかもしれません。

 

 

シェイク裏裏のオジサマ二人

4戦目、カット打ちのドライブが謎の伸びを見せるDさん、1-3.力を全く入れずに切れたはずのカットを難なく持ち上げ、そのドライブはバウンドしても失速しないまま同じ速度で手元まで進んできます。前回は2-3で最終セットも9-11ともつれましたが今回は歯が立たなかった印象。やはり一本目のカットが入る確率が低いです。

アドバイスも、カットが一本でいいからたくさん入ると展開が変わってくるとのことでした。

しかしDさんのドライブ、本当に伸びる伸びる…。上手な学生のボールも勢いがあり速いですが、スイングがもっと豪快と言うかエネルギーをボールに伝えている感じがあります。一方でDさんのスイングはコンパクトで予備動作が小さく、あっと思った時にはもうボールがネットを越えてきています。バウンドして跳ねるでも落ちるでもなく、低くまっすぐ台上を滑るように進んでくるその軌道は、この練習場で初めて経験しました。他にもう一人、似たドライブを放つシェイク裏裏のオジサマ?がいらっしゃいます。うーん、どうしたものか…。

戦術ではなく、戦略を練らなければなりません。

 

5戦目、高校生や大学生がコーチと呼んでいるのを聞いたEさん、2-3。一番厄介なのは、ドライブでバックに寄せられて空いたフォアにスマッシュを打たれるパターンです。Eさんがスマッシュを打ちやすいと思われるフォアミドルは避け、バッククロスとフォアの端にカットを送るようにしました。

ラケットを戻したことと、バックツッツキの動きに自分で修正をかけたことが作用し、私のミスの遅延に成功。ラリー本数が明らかに伸び、カットやツッツキで変化を付けて行ける場面が増えました。特に私の最大の武器、反転してのバックツッツキが効果を発揮しました。サーブからの三球目攻撃、カットを前に止めたボールをドライブ、繋ぎドライブをスマッシュなど、攻撃でも得点ができました。

最終セット7-6とリードしたところで、Eさんのレシーブが台中央深くにフワリと浮いてきました。思った以上に深くこれを打ち損じ。これが勝敗の分かれ目だったと指摘されました。くぅ~;;打つつもりで待つことは出来ていましたが、ラインぎりぎりの深いフワリボールを予想しておりませんでした。

4セット目終了時点でバックに短いドライブからのフォアにドライブで失点している、またそのパターンが多用されていると気付き(遅い)、足を使って処理するよう意識。5セット目にそのパターンでの失点は防ぐことができました。しかしながら終始フォアのナックルカットがばれており、スマッシュの餌食に。Eさんに対してはフォアもバックも切り倒す方が良さそうです。9割ブチ切れ、1割ナックルといったところでしょうか。

他に気になる点としては、1セット目に7-1までリードしながら8-11でセットを落としたことです。前回もEさんとやったときに同じようなことが2セット分あったような…。パターンを変えないで、そのまま使って押し切りたいところです。一方で4セット目では10-0までリードし11-3で収められたのでなんだか良く分かりません。流石に11-0はなぁ…と思いつつ、サーブミスは露骨でかえって失礼と思い、フォアを空けてスマッシュしやすいカットをフォアミドルに送ったのは内緒( ̄b ̄)仮に11-0になっても怒ったり不機嫌になったりするような人ではないと思いますけれども。

 

 

久々のKVU、所感

この用具を使うのは1年強ぶりでしたが、やはりバック技術がしっくり来ます。ラバーはいつものカールP1特薄ですが、カットの時のコツン!と板に当たるような感触と、ツッツキした時に少し持つ感じはKVUのものが一番好きです。

戻した理由はフォアハンドにあります。最近SK7+ヴェガヨーロッパでフォアハンドの練習をし、力を抜いてスイングすることに身体が慣れたことを感じました。その影響か、松下浩二オフェンシブで同じプレーをすると全体的に飛んでいくようになってしまったのです。フォアハンドだけでなく、ツッツキやカットもなんだか感触が変わってしまいました。そこで弾みが小さいであろう旧友の元へ帰ってきたわけであります。ラケットの弾みが抑えられ、ラバーもオメガツアーからラクザへと全体的に弾みが落ちましたが、力を抜いてフォアハンドを振れるようになってきたためフォアドライブが走る走る!クッ!とラバーに食い込むのを感じられるようになりました。

このKVU、大学時代の監督に使ってみろと言われて使い出しました。監督の影響か分かりませんが、全国区の偉大な先輩二名もKVUを使っておりました。こんな名作が廃盤になるとは残念ですが、我々カット型の購買数が足りなかったと反省の念もございます。手持ちの一本がいよいよダメになってしまったら、どうしましょう…。特注しようかとも考えましたが、メーカーHPを確認したところ現行のブレードでないとオーダーできないとか。何のための特注だよ…トホホ。もし中古美品がネット上に売られていたら、こっそり教えてください。

 

 

 

(おわり)