モンダイはフォアハンドだ

市の新人戦を終えました。

 

 

サービスは完成しつつある

サービスについてはかなり質が上がってきており、3球目で先手を取れるような甘いレシーブが返ってきています。ペン表の上・下のロングサービス、左利きの順横・横下など、ロング戦に持っていけるサービスが身についてきました。

一方で、そこから得点を狙えるフォアハンドがまだ彼らにはありません。また、相手が下回転サービスを出して来た時に粘るためのツッツキもできません。

バックでのブロックやショートはある程度できるので、ここからフォアハンドとツッツキを習得させます。足の動かし方と打ち方を覚えてしまえば戦術的には同じことをするだけで、今負けている相手に勝つことができます。

 

そもそも時間的に、試合で得点を狙えるフォアハンドを身に付けるまでに至れませんでしたので仕方ありません。サービスとフォアハンドの練習はしておりましたので、フォアハンドはその続きを進めていきます。

 

ツッツキに関しては、まともな下回転を生み出せる人間が1,2人しかいないので、選手同士でツッツキをやればやるほど下手になっていきます。ナックルが飛んでくるので浮く、浮かないように面を立てる、切ろうとして力が入る、強く当たって飛んでいく…。

だからツッツキの練習をさせようとして「これが下回転ですよ」程度の回転量を出すと、見事にボトボト落とすんですね。これは大変マズイ。

ある程度切れたツッツキでないと、初心者はツッツキを覚えることはできません。切れていれば角度さえ合わせれば自然と返るため、力は抜けてスイングはコンパクトになり安定していきます。力加減を覚えればそのままクッと当てるだけで切れますので、とにかく回転を掛けられる人間と練習をしなくてはいけません。

彼らはまだ、本来の下回転を知らないのです。

 

 

そもそもボールが返らない

これは我が校に限った話ではなく、市総体に出場した95%以上の選手がそうなんですけれども。どちらが先手を取ったとか戦術的に成功したとかではなく、何となくラリーを続けてボールが入るか入らないかで勝負が決まっているんですね。

まだボールの物理的な振る舞いに慣れていないと。

 

これを解消するには、とにかくまともなボールを数多く受けないといけません。だから大人と練習できるクラブチーム出身者やレッスンを受けている選手は卓球が出来るわけですね。

我が校には3年生が抜けた今、市内で群を抜いて最強となった小学生スタートがいるんだから、そういう人間をもっと活用しないといけない。

彼女に他の選手が代わる代わる相手をしてもらうべきで、毎日のように決まりきった仲良しペアで練習しているのは愚か者のやることです。勝ちたいのだったらそれはチェンジしないといけない、と何度も言っているのにまだ変わらない。

 

練習相手が毎日変わるような、あるいは練習相手の組み合わせにも意味を持たせられるような組み方、システムを導入しないといけません。

そのためには自分たちで課題を理解し、この相手とならどういう練習が出来るかということも把握していないといけない。

 

 

粒高に興味を示す者たち

団体でも個人戦でもダブルスを組む二人は、シェークとペンという違いはありながらもともに裏裏です。

彼らは秘密練習への参加がないため、ダブルス以前に技術的な問題があります。低く短いサービス、得点するためのフォアハンド、フォアハンドを使うために必要なフットワーク、全て持ち合わせていない状態です。

 

彼らは新人戦で戦ったダブルスのほとんどに粒高が混入していることに気付いたらしく、粒高を試してみたいとの申し出がありました。今日の練習に持っていくことを約束しましたが、そもそも裏裏が怪しいのに粒高が扱えるかな…?という思いがあります。

君たちが思っているより粒高の扱いは難しいぞ、粒高を貼っただけでは狙われて勝てなくなっていくぞ、粒高を貼ったところで動いてフォアハンドを使うことは不可欠だぞ、などと言いたいところですが、試しに!ということだったので飲み込んで。

 

彼らにフォアハンドを覚えさせるより、粒高で当てるだけにしてしまった方がいいのかもしれませんしね。特にペンの子の方は出来ない技術を練習させると露骨に機嫌が悪くなるので、なおのことペン粒にしてしまうのが良いのかも。

シェークの子はフットワークを覚えれば攻撃していけるだろうと思われるので、裏裏の方がいいかな…と思っているんですが、2人とも粒高を試したいというので仕方なし。

粒高を貼るならどっちか片方じゃない!?なんてことは言ったんですけれども、どうなることやら。

これから練習で、様子を見てきます。

 

 

もう地区の新人戦でどう戦うとか、そういう短期的な思考をする余裕はこのチームにはありません。9か月後の総体までにどこまでの形に仕上げられるか、これが焦点です。

 

 

(おわり)