打てないなら観ればいいじゃない

新型コロナウイルスの影響により、各地で体育館や卓球場の利用が困難になっている今日この頃ですね。

私が普段している施設も利用停止となり、再開放の目途が立っていないようです。

 

一方で、私が習いに行っている卓球場は通常通り営業しているのでありがたいことです。

卓球場の運営において、内部留保が十分にあるようなケースは稀だと思います。すなわち営業の停止は存続の危機に直結しますから、営業する以外の選択肢は実際ないですよね…

 

ところで、ITTFが世界選手権を含む、4月末までの国際大会の中止を発表しましたね。

それに伴い、2006年ドイツブレーメン大会の試合映像が公開されることになりました。

 

スピードグルーの全面禁止が2008年ですから、ボールはセル、グルーヌリヌリ、テナジーは存在せず、台上バックドライブでレシーブする選手もいないという世界のプレーを観ることができます。

パッと見て思うことは、ボールは速いけれどピッチは今よりもゆっくりだなということですね。前陣でプレーする選手が少なく、強烈なバックハンドを放つ選手も今よりは少ないかなと。

卓球の進化、世界的な潮流の変化を感じます。

 

個人的にはシュラガーがまだ活き活きしているのが嬉しいです。あのサービス、3球目攻撃、予測能力には憧れます。

彼はヨーロッパ選手としてはかなり前陣でのプレーが多い選手と思いますが、2003年にそのスタイルで優勝して以降、中国卓球が高速化していったように感じます。

3球目やカウンターの打点が、当時の中国トップより明らかに速かったですから、おそらくシュラガーのスタイルを中国の指導者が取り入れたのではないかなと勝手に思っている次第です。

 

コロナで練習ができないなら、その時間を観る時間に充てるのがよろしいでしょうね。

温故知新という言葉もございます。ぜひシュラガー含めかつての世界トップを観て、思い出に浸るなり新たな発見をするなりしていただければと思います。

 

 

 

(おわり)