卓球と技術のソノサキ

中学卓球部における指導と自分の成長記録の二つがメインです。

秘密練習へ、新規参入

昨年から、カット型へ移行していくAさんと始めた秘密練習。

ここに新たに、同級生2人(B、Cさんとします)が参加することになりました。

 

 

上手になりたいという意志

5月頃から、個人レッスンに近い形の練習をすることはできる旨を、中学スタートの二年生たちには伝えていました。

 

そんな中、件の二人が私に直接「練習したいです!」と声を掛けてきました。

彼らと仲の良いDさんが、最近外部でレッスンを受け始めたことも後押しになったのかもしれません。このままでは置いていかれる、と。

 

Bさんはインテリにいがちなタイプ。真面目で研究熱心ですが、考えすぎて打法に無理が出たり試合での方針がまとまらなかったりします。勝ちたいという気持ちやのちゃんと打とうという意志が強すぎて、力みがちです。

春頃のランキング戦で思うように勝てず泣きながら帰って行ったと、Aさんから聞いていました。そういう話を聞いたり彼女の様子を見ていると、「こういう人に強くなってほしい」と思うのです。

確かに不器用だけれど、応援したくなる”不器用さ”を持っています。

 

Bさんの場合は、考えることを減らすためにシンプルな方針だけを意識するようにしていくのがよいでしょう。打法についても論理で理解しようとするのではなく、体が覚えるまで繰り返すべきと思われます。

 

CさんはBさんとは対照的で、勝敗にはあまり関心が無いように見えます。負けて泣いたことはなく、また周りの雰囲気に流されることもありません。

しかしながら卓球が上手になりたいという意志は確かにあり、私が伝えたことをやろうとしてくれます。

勝敗を意識して緊張したりプレーが変わったりすることがほぼないため、技術と戦術さえ手に入れてしまえば抜け出していくでしょう。

試合での彼女の表情や振る舞いはさながら県大会常連の選手のようです。相手を射るような視線、ミスしたり相手のスーパープレーを食らっても動揺しない精神性、点差が離れても気力を失わない表情など、中学スタートとは思えません。

 

BさんもCさんも口をそろえるのが、上手くなりたい、ちゃんと打てるようになりたい、卓球が楽しい、ということ。

勝ちたい人が抜け出していけるように支援していかなければなりません。責任重大です、これは。

 

 

左シェークバック粒

B,Cさんの両名はともに左打ちシェークバック粒です。

左打ち、と表現したのはBさんが本来右利きのためです。お父上の謎の意向により、卓球を左打ちで始めることとなりました。(その弊害が、力みやフットワークの違和感となって表れていますが…)

 

1年生のころ、二人は学校でひたすらバック粒のショートばかりさせれられてきました。しかしそれだけでは勝てません。シェークの場合、コート全てを片面でカバーすることはできないからです。

それに左打ちであることの利点、フォアハンドを活かさずして卓球をやったことにはなりません。ということで、学校で私と練習するたびにフォアハンドとサービス、サービスからの回り込み三球目攻撃の練習をしてきました。

 

最近では回り込んで三球目を正確に上げて、五球目をスマッシュする練習が中心になってきました。また、ラケットを反転して裏ソフトのバックハンドボレーもやってもらっています。この練習の目的は、粒高でバックハンドを振っていくことです。

粒高はショートだけが能ではありません。裏ソフトでのボレーに慣れれば、その感覚を少し粒高用にアレンジするだけで粒高でもバックハンドのアタックが可能です。特に彼らの使う粒高はカット用と違って粒が低めなので、粒高の中ではかなり簡単な部類です。

 

相手がバック側に強いドライブをしてくれれば切れた下回転で返球でき、相手が合わせたところをフォアハンドで攻めることができます。

しかし粒高との戦い方を仕込まれている選手は、バックに緩く繋ぎ続けて甘い球を強打する方針を取ってきます。そこに粒高のバックハンドアタックがあれば、緩く繋がれたボールを利用して攻め込むことができます。相手の方針を拒絶することが出来るのです。

ある程度回転のあるドライブに対してミスが無く、緩く繋ぐとナックル性のボレーで返ってきてやりづらい…となれば、相手はフォアに逃げてくるでしょう。そうなればフォアハンドが輝きます。

 

 

薄くなる練習濃度

これは致し方ないことですけれど、マンツーマンレッスンに比べるとそれぞれにかけられる時間が1/3になってしまいます。B,Cさんの両名はそれでも伸びていけますが、カット型のAさんの成長速度は落ちるかもしれません。

何か策を練らなければいけないと感じます。

 

一方で、Aさんにとっては左利きのボールを大量に受けることが出来るので、その点はカット型として大変良いことです。

B,Cさんには初回のレッスンにてカット打ちしてもらいましたが、すぐ良くなりそうです。彼らにとっても足を正確に運ぶ練習と、力まずボールを送る練習が出来て大変良いです。

上手く組み合わせて、濃度が下がる分をカバーしたいところです。

 

何にしても、彼ら3人全員の満足度が上がっていくよう尽力したいですね。

 

 

 

 

(おわり)