卓球指導に関する、興味深いと思った記事を紹介していこうと思います。
興味深いと言うとなんだか偉そうですが、「フンフン、なるほどなぁ」とか「そういう視点もあるんだなぁ」といった感想を抱いた記事です。
中学校の教員をされた後に卓球クラブを経営を始められた方が、卓球指導の具体的な方法や方針についてまとめています。
私が今まで見たブログの中で最も勉強になったのがこちらです。
一部を抜粋します。↓
精神的なものとして礼儀、協力、粘り強さ、闘争心、体力的なものとして敏捷性、持久力、そして抵抗力のある身体、これらはすべて大事なことだと思います。しかし、そういった要素を培うために「卓球をする」のではなく、「卓球の練習をする。卓球の試合をする」ことによって、副次的に身に付いていくものであると考えます。
② <new!>
独特と言うか、良い意味でありふれていない視点から卓球を考えているブログと思います。
文体や内容に「ん?」と思うこともありますが、視点を広げるという点においては大変優れていると思います。
③
こちらは割とあっさりとした軽めの内容ですが、指導者の立場から指導者を選ぶ・替えることに触れている点で興味深いと思いました。
④
実業団に所属していた方が、上手い人を次のように定義しています。
- アプローチ方法をたくさん持っている人
- 自分が確立した指導方法を組織的に当てはめる人
個人的にWRMが推すマイナーラバーについては疑問があるのですが、Xiaさんの卓球観はなるほどと思うことが多いです。
これは平成12年に兵庫県にて行われた、講習会の内容をまとめたものです。
講師は高島規郎氏です。
一部抜粋
ヨーロッパと日本の違い
・日本は指導者が手取り足取り
・ヨーロッパは選手が自主的に
・スエーデンの卓球:町の卓球場。そこに一流選手もいる
・スェーデンはスポーツの中に自立心が入っている。
・日本は学校で
・試合が終われば、日本は必ずコーチに試含結果を報告。
・ヨーロッパでは、試合が終わって監督コーチに報告するのはお構いなし。報告に来る子はどういうところがよくて、どこが悪いかを質問に来る(きめの細かさ)
トップ選手を育てるときにはまた違うのかもしれませんが、公立中学校の部活において必ずしもヨーロッパ式が良いとは限らないと思います。
日本には日本の文化があり、子供たちの精神性は大きく異なります。ヨーロッパの良い部分は取り入れたいですが、子供たちに押し付けるのではなく自然とそうなるように指導者が工夫しなければなりません。
⑥
生徒の事を思っているほど、他の指導者のもとへ行くと寂しく感じるかもしれません。
その辺りの事に触れた記事は珍しいかなと。
後半で、生徒を叱ることについて興味深いことが書かれています。
一部抜粋します。
(プレーを叱るのは絶対に良くない、しかしそのような指導者は最近では減ってきている…という話の流れから)
しかし、僕がおもうにまだ、選手がだらけた、練習態度、不真面目な練習態度を見せたら怒る指導者は多いですね。
ただ、なぜこのようなことになっているのかを考えたときに、これは、選手のモチベーションが低下しているだけなんですよ。
やる気の低下。つまり、卓球を面白いと感じれていない、夢中になれていないことが原因。
それを、いくら叱り飛ばしても意味がないんです。むしろそんな状態の時に怒られれば、もっとモチベーションが低下してしまいます。
叱ったときは、ちゃんとやるかもしれませんが、根本的な問題は悪化しているので、長期的に見れば、なんも+になってないということですね。
また、楽しめていないのは指導者側の責任であることも多いですから、子供をしかる前に、指導を見つめなおす必要があるかもしれません。
中学校の部活指導に顧問として関わるなら、大切なことだと思います。
今後増えるかもしれませんし、別記事として続くかもしれません。