卓球と技術のソノサキ

中学卓球部における指導と自分の成長記録の二つがメインです。

市総体 2018 ~Part2 富める者にさらに与えるのか~

市総体を見て、個人的に思う所をいろいろと。

Part1では協力先の学校の生徒について書きましたが、今回はその外に目を向けてみようと思います。

  

富める者にさらに与えるのか

団体戦、相手は中学スタートの3年生5人のみ。下級生の応援はなし、先生は男女両方のの顧問を担当しているらしくベンチに姿はない。普段卓球を教えてくれる人もいない…。

市総体ではそういう学校と団体戦を戦うことになります。

そういう時、果たして私はこちら側に立っていていいのか、本来あちら側にいるべきではないのか…。という思いが錯綜します。

 

私の協力先の学校は、小学生スタートの人数が市内の学校でずば抜けて多いです。彼らは卓球スクールで卓球を始め、その多くが現在も通い続けています。当然、中学スタートの相手との技術差は歴然。試合は虐殺の様相を呈しています。

私がベンチに入るのはそういう選手ばかりではないし、同校の中学スタート勢にとっては私も必要だろうと思われます。しかしながら団体戦であれば富める者側に私は立ってしまっているわけです。

 

教えてくれる人もおらず、ベンチでアドバイスをしてくれる人もいない。周りはスクール勢やクラブ勢ばかり…。そんな中試合をしてボコボコにされて、卓球を楽しいと思えるでしょうか。私なら耐えられません。

私の中高時代の顧問の先生はある1年を除き皆おかしな人ではありませんでしたし、皆経験者で出来る範囲のことを教えてくれました。それでも今思えば、手を差し伸べてくれる人がいてほしかった。もっと深い世界があることを教えてくれる人にそばにいてほしかった。

 

一度豊かさを知ってしまうと、元来満足していた以前の水準に戻した時にストレスを感じます。これと同じことで、市内にスクール勢・クラブ勢がほとんどいないならば、教えてくれる人がいなくても幸せなまま部活を終えられるかもしれません。そういう卓球を知らなければ貧しさを感じずに済むからです。

ところが彼らは(中学スタート勢からすれば)圧倒的な技術の前に為す術なく敗れ、「こんなボールが打てるんだ」ということを知ってしまいました。彼らが虐殺される後押しをしてはいないか、彼らがそれに抵抗するために私は行動すべきではないのか…。

 

一方で、同チームにスクール勢が複数いる学校での中学スタート勢はどうでしょうか。日々目の前で圧倒的な技術を見せられ、貧しさを感じずにはいられないと想像しますが…。ともすると痛みに対して鈍感になるか、「どうせああはなれないや」と諦めの境地へ達してしまうかもしれません。これもまた問題です。

 

 

計3校の練習へ

そういう思いもあって、今年になってから外部コーチ登録をしている学校(A中)とは別の中学校2校(B中、C中とします)にも行くようになり、現在計3校と繋がりがある状態です。

B,Cの学校にはそれぞれ1人ずつ、圧倒的な力を持った選手がいます。2人とも小学生スタート、例のコーチのレッスンを受けていて、最近1年ほど私も練習相手として紛れ込んでいます。その保護者の方から「うちの学校にも」ということで顧問の先生と引き合わせてもらって、練習に行くようになりました。

当然彼ら2人は市総体を抜けて地区総体に進みます。それぞれ2,1年生ですが、実力が正しく発揮されれば難なく県総体へ進出するはずです。そんな彼らがいてなお、団体戦では勝ち抜けることが出来ていません。私の勝手な願いとしては、個人だけでなく団体としても地区総体で彼らに会いたい、そう思うのです。

今年の冬頃から行くようになったB中では、2年生に火が付いたようです。選手に気持ちがあってこちらが仕込みをきちんとしていけば、団体でも市を抜けると思います。そうなれば、卓球を選んでよかった、楽しかったと思える状態で区切りがつくと思います。エースの彼女も中学スタートの選手たちも、皆幸せになれるはずです。

C中はこれから少しずつ関係を作ってテコ入れを始める段階ですが、運命的な出会いもありました。楽しみです。

 

 

学校の枠は関係ない

外部コーチ登録をしているからと言って、他の学校の中学スタートの子供たちを支援してはいけないのでしょうか。私はむしろ、アンフェアだと思います。

コーチ登録をしている学校の顧問は、私を囲い込みたいようです。市内の中学校はもちろん、市外の中学校ひいては市外の高校にすら行くのを良しとしません。私からすれば、それは教育者にあるまじき考え方だと思います。たまたまその学校と繋がっただけで、私からすれば出身校でもなんでもありません。そう、たまたまなんです。星が違えば、別の学校で私は今外部コーチ登録をしていたかもしれない、そう考えるのです。

卓球が好きだ、強くなりたい、教えてもらいたい。そう思う生徒がいれば学校は関係ないと考えています。彼らだってたまたまその地区に住んでいて、その学校に通っているだけなんですから。

ライバルは強い方が良い、そうは考えられないのでしょうかね。外部コーチの活用はズルではないけれど片や毎週教わって、片や経験者からの指導は0、それで試合をして勝ちます~なんてのは、アンフェアです。そんなもので満足度を上げようというは間違っています。公平な条件の下で練習し、その中で個々人の取り組む姿勢によって差がつく。それがスポーツのあるべき姿だと考えます。

先日練習に参加したある高校で、これに近い考え方の先生に出会いました。「(私)君を囲い込もうという、そういう考え方には共感できない。ライバルは強い方が良い。」そうおっしゃられていて、全くその通りと唸りました。

 

本当は、3校すべて外部コーチ登録をして試合でのアドバイスもしたいのです。学校同士で当たる際にはそれぞれの選手に別々にアドバイスをして、そういう条件で戦ってほしいのです。分身でもできればなぁ…。

 

「外部コーチ登録」という関わり方について、私自身見直す時期に来たのかもしれません。必要とされれば総体のベンチに入ってあげたいけれど、どこか1校だけにブーストをかけるのもいろいろと辛くなってきたなぁと。登録の縛りのない全日本/東京選手権のカデット予選なんかであれば、3校すべて協力するのは可能なんですよね。試合が被らなければ。

 

 

 

(おわり)