卓球と初心者指導(仮)

中学校の卓球部における指導について、主に考えていきます。

SKカーボンへの不信感

中学始めの一年生女子二人がSKカーボンを使用しているのですが、この用具に私は怪しさを感じています。

 

SKカーボン

レベルや打ち方、ラバーとの合わせ方によってこのラケットが合う方もいると思いますが、初心者が使うべきラケットではありません。まずは私がそう考える理由を挙げます。

 

①軽すぎる

軽くて弾むのがウリだと思われますが、初心者の場合は合わせるラバーが比較的軽量なためラケットの総重量が軽くなりすぎます。件の二人はバック面のラバーが表・粒高なので、総重量が160gを下回っています。女子中学生といえどもこれでは軽すぎて、回転をかけにくくなっています。また、その軽さ故に力加減を少し間違えただけでスイングに大きな差が出てしまいます。

軽さにより上記の二つの問題が生じ、コントロールの難しさを生み出しています。

 

②TAMCAカーボン由来の飛び出し

旧世代の特殊素材で、「ただ、飛ぶだけ」という印象を受けます。特殊素材の中でも特に球持ちが悪く、少し力加減を間違えると吹っ飛んでしまうので初心者に使わせるような代物ではありません。きちんと回転をかけられる人、球を持つ感覚が明確にある人でなければ使うべきではないと考えます。ただしそういう人が使ったところで回転量は落ちるはずですが…。

 

 

少し力加減が違うとスイングに大きく影響するので、思い切って振ることが難しくなります。さらにカーボンによる飛び出しの速さが加わってコントロールが非常に困難に。正直どういう層を狙って発売しているのか見当が付きません。バタフライのどのラバーと合わせろっていうんですかね…。ロゼナ…?

SK7+ヴェガヨーロッパを使っている二年生が、卓球スクールのコーチの勧めで今年度の春頃にSKカーボン+ロゼナを試していましたが合わずに元の用具に戻してしまいました。小学五年生からスクールに通っていて回転をかける感覚がある彼女ですが、それでも回転をかける前に飛び出してしまうと感じるそうです。加えて、軽くなったこともやりづらさにつながったそうです。私が見るにやはり思い切ったスイングができなくなっていて、彼女の良さが消えてしまっていました。

これは根拠がない勝手な考え方ですが、何か優れたものの後追いは大抵、オリジナルに比肩できないどころか大きく劣ると考えています。ラケットも同様で、名品と呼ばれるラケットを後追いしたような製品は怪しいです。SKカーボンにしても、SK7のあの「弾みが強いのに球持ちがある程度あり、弾みの割にコントロールがしやすい」感じが皆無で、SKの名を冠して売ろうとしているだけなのではと勘ぐってしまいます。

 

 

初心者に素材入りラケットは、ない

「初心者は木材」というのが卓球界の常識だと思っていましたが、SKカーボンを使っている二人の様子を見たり私自身が借りて打ってみる中で、その意味を真に理解できるようになってきました。木材ラケットに比べて球の飛び出しが早く(=球離れが早い)、回転をかける前に飛んで行ってしまいます。擦るスイングの私が使ってこれなのだから、初心者が使うなんてありえないなぁと。

二人の練習相手をしていますと、SKカーボンでも何となく入ってきます。打てるようにこちらが下回転の量を調整していること、ラケットの飛び出しにより前には飛んでいくので少し持ち上げさえすればネットを越えることが作用しています。しかしながら、回転量は木材を使う他の生徒に比べれば少なく、球質が極めて軽いです。今は入っていてもすぐに試合では通用しなくなるだろうと思われ、さっさと木材ラケットに置き換えなければと考えています。

 

代替案

Aさん:SKカーボン+マークV+ブースターSA中

→ラケットをSKクラシックにチェンジ。

 

Bさん:SKカーボン+ライズ+カールP3α

→ラケットをラティカにチェンジ。

 

差し当たっては二人とも、私が持っている木材合板ラケットにチェンジしてもらうつもりです。Aさんはすでに、私のSKクラシック+ブースターSA中で打ってもらい、SKカーボンより一瞬球を持つ感じを体感済み。フォア面のラバーを移植して、バック面はそのままお貸しすればよろしいかな。

 

Bさんにはラティカ+ファスタークC1を触ってもらったことがあり、ライズよりだいぶ硬いラバーにも関わらず「いつものよりだいぶ球を持つ」との感想を頂いています。さすが天下のコルベルのオマージュ。

 

SKカーボンですが、両面ラクザ7特厚…ならそこそこいいんじゃないかなと思います。

 

(おわり)