卓球と技術のソノサキ

中学卓球部における指導と自分の成長記録の二つがメインです。

カット型への転向 ~用具編~

五年生から卓球スクールにて卓球を始め、基礎技術が一通りできるAさん。中一の11月からカット型への転向が本格的にスタートしました。

この記事には転向に当たっての用具の選択ついて記録します。

個人練習における各技術の伝え方については別記事に記録します。

 

用具の選択

転向直前の用具は以下の通り。

 

オールラウンドエボリューション+ヴェガヨーロッパDF厚+ヴェガヨーロッパDF厚

その前まではフォア面がヴェガアジアDFであった。

 

攻撃用ラケットの弾みに慣れていることから、あまりにカット用らしいボコボコとした打球感・低弾性のラケットは合わないだろうと推測。そこで用意したのは次の二種類の組み合わせ。

 

  1. ディフェンシブウッドNCT(STIGA)+ラクザ7ソフト中厚+カールP4極薄
  2. ティルナ(Nittaku)+ラクザ7ソフト中厚+カールP1極薄

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ラケットの弾みや打球感の違いを分かりやすくする狙いで、フォア面は同じものにした。(実際にはバック面のラバーの違いによってフォア面の弾みが変わるので、あまり意味がなかったか…?ラケットとフォア面のラバーを同じにした場合、P1を貼った方が明らかに弾む。)まずはラケットを選んでもらって、その後で好みの粒高を選び、必要であれば粒高を張り替えて試してもらうつもりであった。

 

 

1.ディフェンシブウッド

同メーカーのラケットかつオルエボに弾み(=飛距離)・打球感が近いため選択。カット用らしいボコボコとした打球感ではなく、(一般的なカット用ラケットに比べると)若干の硬さと弾きの良さを感じる。KVUや松下浩二スペシャル、リベルタウィローなどと同程度の弾みで、カット用ラケットの弾みを5段階に分けるとすればディフェンシブウッドは3~4あたり。

オルエボの弾きをやや落として少し柔らかく感じ。

 

2.ティルナ

比較的カット用らしい打球感・弾みだが、弾みは5段階で言えば2~3であり、比較的違和感が小さいはずと考えた。また私の愛するKVUに近い合板構成であるため指導の際にいろいろと都合が良いこと、全日本を制した実績があること、グリップのデザインをAさんが気に入りそうなことなどが選択の背景にある。

 

3.ラクザ7ソフト

三年生のカット型2人が最終的に選んだのがラクザ7ソフトであった。この2人は中学始めであったためライズ→ラクザ7ソフト/ラクザXソフト→ラクザ7ソフトと変遷した。一方で今回のAさんの場合はすでに二年以上の経験があり、変更後のラケット自体の弾みもオルエボより落ちることから、最初からラクザ7ソフトで問題ないだろうと判断。

ラクザ7ソフトに違和感が無ければ私の用具と同じシートになるので、これまた技術の伝達が楽になるメリットがある。

 

4.カールP1 or カールP4

P1とP4の二種類を用意。三年生2人は一年生の夏頃からずっとP4を使っており、県大会上位レベルにも通用した実績があること、ツッツキがしやすく粒高の入りとしては扱い安いことから選択。

P1は私のお気に入りであること、攻撃力があるAさんなら変化の付けやすいP1の方がハマるのではないかという推測から選択。

 

そもそもP4は本当の初心者か上級者向けの粒高と考えている。ツッツキがしやすく裏ソフトに扱いが近いため初心者が扱いやすいのは明らか。上級者向けであると考えるのは、圧倒的なスイングスピードが無ければカットの回転量に物足りなさが生じ、ひいてはツッツキとの回転量の差が小さくなるから。一方でカールP1はドライブをかけてもらいさえすればぶつけるだけで素敵な回転量のカットが出せる。物凄く速く振れなくても切れるのがP1の最大の長所である。

 

 

私の予想とAさんの判断

打球感と弾みがオルエボに近いディフェンシブウッドを選ぶかな…と予想していたが、一通りの技術を試した後でまずAさんが選んだのはティルナの方であった。ロング打ちはディフェンシブウッドで問題ないが、カットの抑えが効かないのでティルナの方が良いとのことであった。(なるほど確かにと納得。)

 

しかしツッツキやカットを練習するうちに、ツッツキがしやすいということで一度P4側へ気持ちが傾いた。(まぁ粒高が初めてならそれが極めて自然と納得。)決めきれなかったようなので、その後に始まるエレベーターゲームにてどちらも使ってみるよう2本とも渡した。

 

エレベーターゲームの時間が終わり、彼女が選んだのはティルナ+P1の組み合わせであった。なんでも2年生のドライブ型にこちらの組み合わせで勝ったとのこと。その2年生も6年生の頃から現在に至るまで卓球スクールに通っており、決してドライブができない選手ではない。変化の大きいP1がその威力を発揮したのであろう。

P1の方が扱いが難しいがやっていけそうか確認し、YESとの返答を得てP1に決定。ラクザ7ソフトには特に違和感も不満もないとのことだった。(7ソフトの味付けは系統としてはヴェガヨーロやヨーロDFに近いはずだしそれもそうか。)

 

 

かくして、Aさんの用具はティルナ+ラクザ7ソフト+P1に決定した。

 

(個人練習編へ続く)