杞憂

先々週あたりのある日の練習で、私の直弟子の一人ーカット型のAさんーの様子がおかしいことに気付きました。練習中の表情が曇りがちなのです。それまでほとんどそういうことはなかったので、あら…?と思いながら観察しておりました。どうやらその日は体調が悪かったようで、その後練習を休んで座り込んでいました。曇った表情の理由が分かったのでその日はまぁよしとしました。

ところがその次に練習に行くと、私との練習だけ口数が減って表情がおかしな感じなのです。チームメイトとの練習では声が出ているし、普段通り明るく喋っています。「あらら、ついに私何かやらかしたかしら…」とまずは考え、他の生徒2人にそれぞれこっそり尋ねてみました。しかしそういう話は聞いていないということで、その日はよく分からないなぁ参ったなぁと思いながら帰ってきました。

本日の練習ではAさんの様子は元に戻っており、私との練習でもニコニコとしておりましたのでホッとしました。「元気になったね」と声をかけて練習を始め、終わる時に少しお喋りしました。「僕が何かしちゃったのかと思ったよ」と言うと、「あいえ、そういうのは何もないです!」とお返事いただきました。その後、先日の練習でこっそり尋ねた内の一人(Bさん)がAさんの変化の理由を教えてくれたのですが、可愛らしい理由だったので顔がほころんでしまいました。(ここではAさんのプライバシー保護ということで、詳しくは内緒に致します。)何にしても、私の行動が原因ではないと分かりホッとしました。そして本当の原因がどうにもならない大きな問題ではなかったことにも一安心。

本日はBさんから聞いて終わってしまいましたが、おそらくBさんがわざわざ、さりげなくAさんに訊いてくれたのでしょうね。それについては次の練習でこっそりお礼を言わなければいけません。

 

杞憂に終わって良かった良かった、というお話でした。今後もこういう変化を見逃さず、上手く原因を探るようにしたいです。

 

 

(おわり)