普段松下浩二オフェンシブ+カールp1を使っている私が、デフプレイ+カールp4を使ってみて感じた事など。
二年生のカット型二人がなかなか強打を抑えられないということで、練習の休憩時間に二人のラケットでバックカットしてみました。
Aさんの用具:デフプレイセンゾー、ラクザ7ソフト中厚、カールP4極薄
Bさんの用具:デフプレイセンゾー、ラクザXソフト中厚、カールP4極薄
相手は180cmを超える、大柄の男子大学生です。
まず感じたのは「全然弾まない」。彼に強打をしてもらっても、ネットを超えるどころかネットに当てるのがやっとです。
私なりにスイングを前に振り切ったり面を上に向けたりしましたが、彼女たちのような湿った音が出せず飛んでいきません。
まずBさんのラケットを使い、その後にAさんのラケットを使いました。ラケット自体の差かフォア面ラバーの差か分かりませんが、Aさんのラケットの方が若干弾みました。
ですから私にとってはAさんのラケットの方がまだマシといったところです。
短い時間でしたが、粒を利用して球威を吸う感覚は私の中に醸成されていると分かりました。これは私が、粒高の中では弾む部類のカールP1を7、8年使い続けてきたためと思われます。この「球威を吸う感覚」のおかげで、弾むラケットでも強打を抑えることができているのです。
これはこれでいいのですけれど、この感覚を背景に彼女たちに安直なアドバイスをするのは危険だなと認識しました。
彼女たちのスイングを見てシンプルに考えれば、面を立てるとかボールを引き付けるとか下にスイングするといったアドバイスは間違ってはいないと思います。オーバーミスしているなら誰でもこういう発想になるはずです。
それらの考え方をベースに、彼女たちなりの感覚、球威の抑え方・吸い方を見つけてもらわなければなりません。
彼女たちのバックカットは「飛ばす感覚」が、私のバックカットは「止める感覚」が優位です。同じ用具を使って片やオーバーミス、片やネットミスが多いことから考えると、彼女たちにほんの少しだけ、私の止める感覚に近づいてもらえればいいのでしょう。
スイングよりも打球音の変化を目指したいところです。
(おわり)