午前中は雲が多めながら空気が乾燥していて気温も丁度良く、卓球に最適な状態でした。午前中に友人と1時間半ほど打ち、午後は友人とともに中学校の練習へ。午後は時々小雨が降りました。
二週間ぶりの訪問でしたので、大きな変化を期待しながら向かいました。
カット型として相手していては見えない成長を見るため、今回は私以外の外部者と練習している様子を撮影してみました。
ランキング戦を見て
部内ランキング戦の最後の数試合が、1台を使って行われていました。部内2トップ(中ペンの三年生Aさんとシェイク裏裏の二年生Bさん。)が対戦していたので、その様子を撮影。
結果から言うとBさんが勝ちましたが、今までの対戦ではAさんが勝ち続けてきました。セットを取ることすら困難だったと聞いていたのですが、映像を観てみるとどうして今までBさんが負けていたのか首を傾げてしまいます。
Bさんの勝因
- ツッツキが低くて深く、簡単に打たせない。
- 自分が先に打つ展開が多い。
- Aさんが打つ展開でも、打たれるというより打たせてカウンターで反撃している。
大きくはこの三つです。一番の勝因はツッツキの質が高いことだと思いました。
質の高いツッツキができると…
(以下、Bさん主体で書きます。)
赤いものが際立っていた得点パターンです。Aさんはツッツキ自体が苦手というわけではないですが、中ペンの性質上バックコーナーへの深いツッツキに対してのツッツキが不安定です。それを打開するためにAさんから打って行ければいいのですが、一本ツッツキしてしまうと自分からなかなか打って行けません。これはAさんの精神性が安定志向であるだけでなく、後述の技術的な個性が強く影響していると考えられます。
Aさんのバックへ深くツッツキを送り、得点出来ればそれでよし。ツッツキ合いになってもツッツキの質で上回るBさんが有利で、チャンスメイクをして先手を取って強打すれば得点に。Aさんが先に打つ展開でも、ツッツキの質とAさんの特徴が相まって高めに持ち上げるドライブに。それをカウンターして入ればほぼ得点に。
大会等の試合でも同様でしたが、Aさんの対下回転ドライブはほとんどが持ち上げるタイプでスピードドライブがありません。このために、それを待たれてカウンターあるいは空いたところにブロックで押し込まれて不利な展開になりがちです。こういう展開では失点してしまいますから、自分から打っていく展開が減って後手後手になっていきます。外部でかなり強い指導者に個人レッスンを受けているはずですが、スピードドライブについては指導が入っていないのでしょうか。来週おしゃべりしないといけません。
ペン粒のCさん、突然変異
隣の台で打っていたCさん、今までにないスイングと精度で粒フォアハンドを振り回しています。「何事!?この二週間でいったいどんな秘密特訓をしたんだ…!?」と思っていましたが、撮影した映像を観て理解しました。
隣の台に移ってくる前に他の外部者(大学の後輩なのですけれど)と練習をしており、そこで掴んだようなのです。練習内容は「少し高めの下回転を球出し的に出し、それをフォアハンドで打つ」というもの。遠目で撮ったためアドバイスの内容はハッキリとはわかりませんが、身振り手振りから以下のようなことと想像しました。
- テイクバックは取らない、ボールのすぐ後ろから前に振る。
- 送りたい方向へ向かって真っすぐ振る。
ラバー性質は違えど”弾く”と言う点では裏や表のミート系技術と近いですからね。
私の思い込みではいけないので、どんなアドバイスをしたか本人に教えてもらいました。以下の通りです。
- 可動域を増やすために左脚を出す
- 引きつけて捉えるようにする(我慢する)
- 肘が下がるとドライブのようなスイングになるため肘を上げたい。そのために姿勢を下げてなるべく顔の近くで捉えるようにする
- 引きつけてドライブのようなスイングにしないようにするためにテイクバックは取らない
- 目線は相手コートの奥を見て直線でそこに叩き込むようにする
- 左脚を出して姿勢を落としてテイクバックさえ取らなければどんなスイングでもいいから、自分に合ったものを試行錯誤する
全中出場経験のある日ペンのスマッシュをイメージしたそうです。田崎俊雄さんのスマッシュのような感じです。
(②、③へつづく)