中学生と練習していて、練習相手が変わるタイミングで「何かアドバイスはありますか」と尋ねてくるので、そこで練習中何に困ったか、あるいは具体的に尋ねたいことはあるかなどとやり取りします。
また、練習中にも「今のどう?」とか「こういう球よりさっきみたいな方が打ちやすい?」などとこちらから尋ねます。
そんな中で、ミスについての悩みや思うところを聞いてハッとすることがあります。
ドライブ主戦型と練習する時こちらはカットマンとして対応するので、次のようなものが挙がってきます。
- 粒高由来の、ナックルのツッツキがうまく打てない
- 切れたカットに対するツッツキがネットを越えない
- 切れたカットが持ち上がらない
- 台の下でこちらが処理したボールの回転が分からない
個人的には全て、かなり高等な話だと思います。というのは、程度は違えど大学生のドライブ主戦型でも抱えるような悩みだからです。
特に1,4についてはなかなか難しいところと思います。
中にはナックル性のツッツキを獲物とする人もいますが、下回転に対してドライブすることに慣れた多くの人が粒高でのツッツキを嫌がる傾向にあります。カットやツッツキを切っても切っても簡単に打ってくる人に、ナックル性カットやツッツキを送ると驚くほど効くことが何度もありました。
特に私の粒高でのツッツキは、「少しだけかかっているかな?」と迷う程度に下回転らしく見えるようで、何人かの大学生からそれが嫌だという感想を頂きました。
台の下で処理したボールについては、打球の瞬間が見えないので軌道と印字を見て判断するくらいしかできず、難易度が上がることは当然だと思います。上回転に見えて伸びると思ったら失速したり、下に見えてツッツキしたらナックルで浮きました~など。
打球の瞬間が見えないのもありますが、こちらとしてもそれらを意図して打球しているのだから多少は引っかかってもらわないとなぁとも思います。
(こちらからは手元から相手コートへ進んでいく軌道全てが見えていますし、自分でもイメージしてスイングしていますから予想外の跳ね方をすることはあまりないのですが、やはり相手とすると予想しづらいようです。)
2については、面が違うとかインパクトが違うとかありますが、結局はまだ切れたカットに対するツッツキを知らないのでしょう。
切れたカットに対しては自分から回転をかけるのではなく、相手の下回転を利用して優しく下から乗せるようにして前に飛ばすはずですが、見ているとほとんどの中学生が自分から回転をかけようとしています。回転に抗うのではなく、余剰分を削って残りの回転で飛ばす、そういう感じを知れば簡単にできると思います。ツッツキとは言うものの、言葉にするなら感覚としては流す感覚に近いですよね。
3については私の中に引き出しが足りず、困り果てています。
具体的な事例については別の記事にて。↓
(全体としては前陣異質・カット型編へ続きます)