今後はこういう風に、その日の練習であったことを一つにまとめて書いていくと思います。
練習の具体的な内容に触れる部分については、私的メモの要素が強くなります。
気になっていたことをお喋り
1. 気になるあの子と涙の理由
以前書いた、「気になるあの子(Aさんとします)」は今日も練習に来ていませんでした。
彼女と一番仲が良さそうだったBさん(仮)に様子を聞いてみました。
Aさんのお母さんは、辛いなら部活を辞めてもいいよと言ってくれているようですが、Aさん自身はここで辞めたくないと考えているそうです。
部活には行きたいのだけれど、なぜかクラス担任の先生からストップがかかっているようです。Bさんの話では、顧問の先生との軋轢やいろいろを理解した上での判断のようです。
「コントロール系」の部活指導は一つのやり方に全員を従わせるわけですから、教員にとっては効率が良いでしょう。しかし、そういう部活運営は得てして落伍者を生み出すものです。そしてコントロール系の教員は、落伍者を切り捨てる傾向が強いと思います。
「どういうところが辛いのかい?」と歩み寄るのではなく、「ついて来られないならもういい」となりがちです。
高等学校で強豪校、というならばそういう運営も必要かもしれません。でも彼らは中学生で、卓球で勝つことだけを目指している訳ではありません。
そういう環境で落伍者を出すような部活運営は、僕は間違っていると思います。
話をしてくれたBさんですが、前回の練習中に泣いていたのでその理由を聞いてみました。(その場で聞けるような状態ではなかったので)
(名前を伏せてはいますが念のため)彼女のプライバシーのために詳細は書けませんが、気にしている症状があってそのことを言われるのが嫌なのだと教えてくれました。
先生からどういう風に言われたのか、Bさんが先生をどう思っているかは分かりません。でも、(こう表現すると語弊があるかもしれませんが)嫌な人から嫌なことを言われたら泣いてしまうのは自然だなと思いました。
こういう時、どう対応するのがbetterなのでしょうね。
無理に何か言うよりは黙って頷く方が良いと考えて、前回の練習ではそうしたのですが…。できればその場で、ジーンと染み込む、温かいほうじ茶のような言葉を見つけたかったなぁと思います。
(…などと書きながら、その場で理由を聞けない状態なのだからやっぱり言葉を見つけようがないなと思いました。)
2. 東京選手権 県予選の詳細
これも先日書いた、ある選手(Cさんとします)の県予選についてです。
予選リーグの選手は、ドライブ主戦型1名、前陣異質型(シェーク裏粒)1名、カット主戦型1名という内訳だったと分かりました。
最初の試合が対ドライブ主戦型で、見た感じその選手が一番強そうだったそうです。
結果の表を見ると、ほとんどのグループで一番左に書かれた選手が予選通過していることから、左から順により良い結果を出している選手が並べられていると思われます。
ドライブ型の選手は一番左でしたから、Cさんの見立ては正しいようです。なおCさんは一番右に位置していました。
これらを総合して考えると、Cさんの実力が伸びてきていることが分かります。今までの結果で推定された強さをひっくり返したわけですからね。
うーん、観てみたかったですね…。
今回は練習終わりに少ししかお話しできませんでした。また次に会えた時に、もうちょっとお話ししたいなと思うところです。
戦型の多様性
これは中学生ではなくて、外部から参加した練習相手の話です。
今日の練習では私を含め4名の訪問者がいまして、女子右シェイク裏裏、男子で左シェイク裏裏、右ニッペン表(アタック8)、裏粒カットが揃いました。
打ってくれる人がいて、女子のプレーヤーがいて、カットマンがいて、繋いでくれる人(アタック8兄さん)がいるのは良いねと、顧問の先生が話していました。これは確かにそうだなと思いました。
特に女子選手はありがたい存在でした。女子選手としてやっていた人でないと分からないことは多いはずですからね。加えて、根本的にドライブ主戦型が不足しているというのもあります。
練習内容
[カット主戦型]
前回から、多球練習を中心に行っています。
前回は2年生2人に身体を捻る訓練をしてもらい、上回転・下回転に対してドライブする練習をしました。
今回は1年生1人も加わりまして、彼女にとってはほぼ初めての攻撃練習だったと思います。身体を捻ってボールをキャッチするところから始め、フォアとバックそれぞれのコースで、上・下回転をドライブしてみるところまで到達しました。
本来こういうことを1年生の夏休みまでにやるべきなのですが、カット型だからと顧問の先生がツッツキやカットの練習ばかりさせていたので今更になってしまいました…。
とは言えキャッチ練習は効果絶大で、上手く股関節が動いている様子が見られました。身体の捻転については問題なさそうです。
今回で課題に残ったのは、下回転を打つ時に沈み込めないということです。
私も説明する際に表現を数パターン使い、彼女も頭では分かるようです。シャドープレーしてもらうと上手く沈めます。しかしながら、やはりボールが来るとあまり沈み込めません。肩から先に意識が行ってしまうように見受けられました。
巧いアプローチを考えるのが私の課題です。まぁ一回目でそんな簡単にできたらだれも苦労しないわけですから、量をこなすことが解決のカギかもしれませんがね(´◔‿ゝ◔‘)
2年生の2人については別の記事で細かく考えます。(私的メモ要素MAXです)
興味がある方はこちらをご覧ください。
[中ペンでエースのDさん]
は、かなりカットに対して安定感と威力が出てきました。
変化を付けないカットを返しているだけではほとんどミスしません。
進んでくるドライブと緩いドライブを混ぜてくるようになり、こちらが騙されないように注意しないといけない段階に来ました。
強打に対して失点するより緩いボールで失点する方がおおくのカットマンは嫌だと思いますから、非常に有効だと伝えました。
聞いてみると用具を変更してからドライブの軌道が低くなり、前へ進むようになったそうです。
[シェークのEさん]
彼女は部内で随一の強打を持っていて、彼女に強打されると私は返すので精一杯になってしまいます。
ただこれが彼女にとっては苦しい展開となります。私が強打に対してとっさにカットするものですから、その回転量はなかなかのものになります。特にバックカットの回転だけはそこそこあるものですから、それが返ってしまうと浮いていようがネット一直線です。
前々回の練習で、Eさんが十分な体勢で強打するものの私のカットが切れて返ってしまいそれを返せないという展開が続きました。彼女の性格もあり、しょんぼりとイライラが混じって投げやりになっていくのが分かりました。
ですので今回Eさんに、「君の強打は部内一で僕も取るのがやっとだけど、そうするとカットが切れてしまって君も苦しくなる。だから強打をどこで使うのか、使った後にどう待つかを考えてやってほしい。だいぶ切れてるから落としてもあんまりしょんぼりしなくていいんだよ。」と伝えました。
[前陣異質の1年生2人]
この2人とは久々に打ちました。FさんとGさん、としておきましょう。
Fさんはこのところ精神的な成長が目覚ましく、いろいろと“ものが見えるよう”になってきたと感じます。冷静に、論理的に考えることができるようになり、卓球についても分かることがグンと増えてきました。私とやり取りする時の表情も豊かです。
卓球についておっ、と思ったのが、プレー中に私のラケットの反転に気が付いているということです。
私はバックツッツキの内の2~3割ほどを反転して行っています。そうすると、2年生を含めほとんどの人がネットミスします。そこで「今の反転気付いた?」と聞くのですが、YESが返ってきたのはエースのDさんと2年生のカット型1人だけでした。
1年生には卓球歴が3年を超える選手が2人いるのですが、その2人も気付いていないことが多い中、中学始めのFさんが気付いていたというのは驚きです。裏裏にしたらもっと強くなるだろうなと思うところです…。
Gさんは“目覚め”がまだ到来しておらず、いろいろとゆっくりしています。
彼女には卓球を通じていろいろと刺激を与え、目覚めを促すのが良いなと思います。
(おわり)