本日は急遽練習ができることになったため自主練習という名目で、参加人数がいつもより少なく部員が計7人。そして、高校でも卓球を続ける卒業生2人が来てくれました。
その他に、私を含め外部から大人4人子供2人の参加がありました。
※今回はいつにも増して文量が多いです。
目次
第一部
カットのAさん・Bさん、ペン粒のCさん。
カットのAさん(三年生)
①私のアップとして、フォアクロスでカットを数分してもらいました。
②私がバックへサーブを出し、そこからオール。ただし同じサーブを2本セット。
Aさんとサーブからオールのような練習をやったのは、まだ数えるくらいです。
そんな中、今回②のような練習をした理由がいくつかあります。
- ワンコースの練習は積んできたし、もう三年生になった。
- 先日の練習で当てて飛ばすカットへの修正を、フォアもバックも終えた。このカットを、サーブからの展開でも使えるようにならないといけない。
- 自主練習ということもあってか、普段より練習場全体の空気が若干和やか。いつもと違う雰囲気の中で、いつもと同じことをやるのはもったいない。
バック半面に限定したものの、上と下の回転量の幅がかなりありレシーブが大変そうでした。これではカットがどうこうという話まで行けません。(レシーブの練習にはなるかな…?うーん…)
そこで、途中で同じサーブを2本ずつ出すようにチェンジ。
今後Aさんとこのような練習をするなら、もう少し条件を揃えてサーブを出すべきと思いました。
例えばコースと回転の種類を限定して長さだけは変えるとか、巻き込みでロングサーブに限るが回転はいろいろ、など。
カットのBさん(卒業生)
○私のサーブからオール
夏前に引退して以来の再会でした。
なんだか引退直前より上手になっているような…。ドライブ主戦型との練習を観ていると、記憶にあるよりもゆったりとしたテンポでカットが出来ています。
私とのメニューは彼女に決めてもらいました。私と同行した男子大学生にも、サーブからオールをお願いしていたようです。
彼曰く、強打をカットするのが上手とのことでした。確かにその点を含め、カット型の三年生二人とはかなり大きな差があるように思えます。
思えば彼女は三年生の5月頃からグンと伸びました。新三年生も夏までの期間にグッと成長すると期待しています。
ペン粒のCさん(三年生)
○フォアクロスで前陣カットを粒で打つ
面で打つ練習をしました。ボールの4時~5時の位置を打つという言い方をしましたが、それより効果的だったのはネットのすぐ奥を狙う(=浅いボールになる)ようにしてみよう、というアドバイスでした。
この二つを合わせれば、粒高特有のあの繋ぎができます。これを研ぎ澄ませれば、中学生のカット型に負けることはなくなります。
第二部
ペン粒のDさん、カットのEさんの二人。5分と10分でそれぞれ1サイクル。時間的にDさんだけもう一回練習して二部は終わり。
ペン粒のDさん(二年生)
①前回練習した、対下の裏面打法を単体で練習。(5分)
②フォアにロングボールから、ブロック二本。次をバックへツッツキし、それを裏面打法でクロスへドライブ。(10分)
③バックへツッツキを出しストレートにプッシュ、それをクロスへ早い打点でドライブ。それに対するブロックの練習。(5分)
①、②は私からの提案。
三度目の練習は何かしたいことがあるか尋ねて、③のパターンが取れないから練習したいということでこれに。
彼女はこのところ卓球だけでなく、観察・思考の能力をかなり開花させてきたと感じます。
カットのEさん(二年生)
①バッククロスでロングボールから、カットとツッツキを二本交互。(=こちらがドライブとツッツキを二本交互。)
カットした後のツッツキを練習したいということで、このメニューに。
最初のロングボールとカットの後前に出てのツッツキに対し、体重移動のブレーキを巧く使えずボールを吹き飛ばすことが多かった。
そこで、ピアノのペダルを踏むようなイメージで、踵を支点につま先を床に付けてゆくようアドバイス。
これができれば、足裏で体重移動エネルギーの余剰分を吸収することができる。特に後ろから前に出た時に重要。(これがないと、急ブレーキがかかってつんのめるような感じになる。)
彼女の場合、ドライブに対してのカットが対ロングボールのカットや前に出てのツッツキよりも断然安定していておもしろい。
休憩時間 ~裏面打法に挑戦~
Dさんのラケットを借りて、裏面打法をやってみることに。
Dさんが普段どういう用具でやっているのか、裏面打法がどれくらい大変なのかを体感するため。
用具はデフプレイセンゾー中国式、B:ライズ(TSP)中。
中ペンの三年生Gさんに球出しをお願いし、丁度そばに全国区の中ペン選手Hさんがいたので、二人に見てもらいながら挑戦。
最初は薄く引っかけようとして薄く当てたり上へ向かって振り切ったりしたが上手くいきません。そこで、身体を後ろに引くようなイメージで、上体を起こしながらぶつけるようにしたところ入る確率が大きく上昇。
この後ろに引くというのは以下の動画から得た知恵で、すでに普段の自分の用具で実践し効果を実感済みでした。これを思い出してペンでも試したところ上手くいきました。
しかしながら、その後一本ツッツキしてからの裏面打法をやってみると当然同じようには入りません。球出しよりも下回転の量が多くなっているため、ぶつけるだけでは入らないわけです。
ペン粒の選手たちの裏面打法の練習に当たって、私なりに外から見て「もっとこうできるはず」と考えつつアドバイスをしています。
しかし実際に自分がやってみると、彼女たちが本当によくやれているのだと認識します。実際にDさんは私より断然、引っかけるのが上手です。(自分の用具だしもともとペンだしというのもありますけれど…)
また、粒高でブロックする分には問題ないけれど、裏面を振ろうとすると人差し指にラケットが当たって痛いことに気が付きました。裏面を使っていくならここは削らないといけないねとおしゃべりしました。
卓球経験の多い人なら削ろうという発想になると思いますが、中学始めの子供ではそうはいきません。こういうところも指導者がケアしないといけないわけですが、用具を実際に使わないと気付けないですね。
このようにいくらかは真の理解に近付けるので、今後も各人の用具を借りて打とうと思います。
第三部
ドライブ主戦型三人衆。
シェイク裏裏のFさん、中ペン裏裏のGさん、Hさん。
シェイク裏裏のFさん(三年生)
○Dさんのサーブからオール。ただし私のレシーブのコースのみ、バックに限定。
深いカットあるいはツッツキの後の浅いカットを打つ練習をしたいということで、サーブから始めて浅いカットを混ぜることにしました。
Dさんは浅いボールを引き付けるのが少しだけ苦手ですが、段々と良くなっているとは思います。
中ペン裏裏のGさん(一年生)
○サーブ2本交代でオール
一年生と言っても、卓球のために県外の中学校への入学が決まっている女子選手です。時々外部協力者として来校するZさんのお子さんで、全国大会への出場経験アリ。
彼女に勝てるのはもう今しかないと思い「ゲーム練習してみる?」と尋ねましたが、ゲームはちょっと…と言うことでこの形式に。
これだけ力があっても、この年代の女子選手は格上(?)とのゲーム練習を避ける傾向にあるのでしょうか。
練習の序盤は私のミスが多く、ゲームしていたら負けるのかな…と思いましたが後半は彼女のボールに慣れ、簡単なミスも減って形勢は逆転しました。
中ペン裏裏のHさん(三年生)
○Fさんのサーブからオール。ただし私のレシーブのコースのみ、バックに限定。
左右にカットを散らしてほしいとのことで、内容はDさんと同じですが本人が狙いとするところは違っています。
第四部
日ペンのIくん、カットのBさん、中ペンのJさん。
日ペンのIくん
○フォアクロスでカット打ち
彼もZさんのお子さんで、Gさんの弟。小学生。
昨年の12月から今年の2月にかけて、圧倒的な変化を遂げました。まるで別人のよう。
カットのBさん
○先の練習と同様、私のサーブからオール。
三年生とやるときとは違って、私が得点することを第一にプレーしました。
バックにゆる~い乗せるドライブを集め、スマッシュチャンスを待ってバックサイドを切るようにパァン!
緩いドライブに対し反撃されても、こちらにはカットやロビングがあるため問題ありません。
カット型にはいくつも壁があり、一つ打ち破ってもすぐ次の壁にぶち当たります。
彼女は強めのドライブに対して安定したカットができるステージに到達しましたが、緩いドライブという壁に行く手を阻まれている状態です。
ちょっとやりすぎたかな…と思いつつも、こういう対カット戦略を取ってくる相手に今後必ず当たるので、巧く私を使って練習していってほしいなと思うところです。
彼女が入学する高校に練習相手がいないらしく、時々中学校の練習に参加するようです。あとは近くの大学の練習にも参加するとのことで、この日の前日に大学の練習に初参加したそうです。
中ペンのJさん
○私のレシーブのみバックに限定し、オール。
彼女は卒業生の一人で、中ペン裏裏の三年生のお姉さんです。
妹が回転重視のラリータイプに対し、姉はフォアもバックも弾く感覚中心です。
対カットでは妹に軍配が上がりますが、上回転とのラリーでは姉の方が上回ると思われます。
その他印象に残ったこと/雑感
今回参加していた卒業生の親御さんがいらしていました。
中ペン姉妹のお父さんとは何度かお会いしていて、卓球についてのお喋りもしていました。妹さん(Hさん)の方が週に一回、外部で中ペン指導者の方に教わっていて、その方から学校での練習を観てきてほしいと言われて来てみたと仰っていました。
お父さん曰く、最近妹さんはカット型の選手と当たる時に自信満々で楽しくて仕方ないそうです。私と打っていることがもしプラスに働いているのなら嬉しいです。
そのHさんとペン粒のDさんが今回の練習で一回ずつ、ラケットを吹っ飛ばしました。
Hさんは裏面を振った時、すっぽ抜けてかなり大きな軌道を描いて飛び、近くで練習していた人たちは騒然としていました。
Dさんについてはどの場面で飛んだか忘れてしまいましたが、フォアサイド方向へ飛んでいたことからやはり裏面を振った時かなと。
二人ともガチガチに握っていないという点ではいいのかなぁとその場では思いました。しかし後になって考えてみると、多少の気の緩みが現出した結果なのかもしれません。たまには今回のように和やかな雰囲気で練習するのも大切ですが、気持ちが緩み過ぎてケガに繋がらないよう、気を付けなければいけないなと思いました。
それに、裏面を振る時は親指・人差し指・中指でキュッと握るようにするとヘッドが回るので、すっぽ抜けてしまうというのはまだ指を効率的に使えていないのかなとも思いました。
練習の記録をメモしておこうとすると、とんでもなく長くなってしまいますね…。
(おわり)