1/21の練習における、カット型の2年生2人の練習内容とその様子について考えます。
一人当たり15分だったので、7分半に分けて2サイクル。
強くなってほしいと思うと、時間が圧倒的に足りません…;;
練習内容
- まずは前回の復習ということで、5球キャッチ練習。
- 次に、右足から左足への体重移動を意識してのキャッチ練習を10球ほど。前回は捻転に重きを置き、「お尻ごと回す」「股関節を“しまう”」ことを意識してもらいました。その目的である体重移動を今回は意識してやってもらおうということで、キャッチ練習をしました。
- 体重移動を意識して下回転を打つ練習を5分ほど。(ここで前半の7分半終了)
- フォア前ツッツキからバックへのドライブをカット、そのカットをフォアにツッツキされたのを攻撃する、というパターンで半多球練習。
2人(Xさん、Yさんとします)ともフォアよりバックを責められると不安定ですので多球練習のパターンとして同じものを使用しました。
しかし不安定になる理由は少し異なっているため、練習で意識すべきことが違います。
Xさん
Xさんはツッツキからカットへの繋がり自体はスムーズです。一つ一つの動作が大きすぎず、次のボールに備える時間があります。
しかしながら大きく足を開いて引くことができず、深いドライブに対して台のそばでカットすることが多いです。結果、抑えきれずにオーバーあるいは浮いてスマッシュされることになります。
彼女が目指すべきは、
- 足ではなく膝を移動させる意識をする
- つま先ではなく膝をハの字にするイメージを持つ
- 横ではなく後方へ足を引く
- 普段から、腰を曲げて視線を下げるのではなく足を開くことで視線を下げるようにする
です。
「大きく動かないといけない」などということはXさんも重々承知で、私が考えるべきは「何をしたら結果的に大きく動けるか」ということです。
身長が高くはないことや、もしかしたら身体が硬いのかもしれませんがそういう身体的な要素が関与しているかもしれません。それでも、今出来ているより少しだけ大きく開くことを目指していきたいです。
足を引くことだけを訓練できる多球練習のアイデアはあるので、次の練習で試すつもりです。
台のそばでの処理や現状取れる威力のドライブに対するカットは安定していますから、一発強打されても返せますよ(´◔‿ゝ◔`)という段階に進めれば彼女のカット型としての脅威は格段に増すはずです。
そうなってくると最近練習している攻撃技術も輝き出すというものです。
Yさん
Yさんは、比較的後ろまで移動することは出来ます。(時々下がりすぎる点は修正をかけなければなりません。)Xさんよりも、足を大きく開けて下がれるようです。
彼女の問題は、それぞれの動作が大きすぎることです。
“しっかり”ツッツキをし、“しっかり”カットのスイングをしようとします。
カットのスイングが大きいのは安定につながりますが、少し力むためスイングスピードには改善の余地があります。
結果、時間的余裕がなくなってカットに間に合わなかったり、相手を見ることができないために予測ができなかったりという障害が発生します。
彼女が目指すべきは、
- ツッツキをコンパクトにすること
- ツッツキをしながら相手を観察すること
- ツッツキの後にステップを踏んで少し後ろに下がるフットワークを身体に染み込ませること
- カットする際に肩周りの力を抜く意識をして、スイングスピードを上げること
です。
彼女の優れた点は、スイングの大きさが安定しているために準備をして打球出来ればツッツキの回転量は多く、カットも安定した軌道と回転を持つというところです。
これをそのまま活かせるよう移動と予測を徹底して鍛えるのか、それとも移動と予測をある程度鍛えつつスイングをコンパクトにしてスムーズなプレーへ導くのか。大事な分岐点に来たなという感じがします。
二人の共通点
バックカットのスイング角度と面の角度が、ほぼ一定です。
そのために強いドライブに対してオーバーするという部分もあります。
肘の位置を身体に引きつけることによりスイングが下方向へ向かうので、それも二人には練習してもらっています。
私はフォアカットよりバックカットの方が断然安心できるのですが、二人は逆のようです。フォア側の練習量が多かったからでしょうね。
物理的にも裏ソフトより粒高の方がカットは簡単ですから、一度コツを掴んでしまえば…と思うところです。