(最終更新日 ’16.10.19)
先日の練習試合でベンチに入っていて良いことがあったのでφ(..)メモメモ
こちらはバック粒のカット、相手はペン粒。
2セット先取性のゲームで1セット目は取られてしまった。
ツッツキやカットでラリーはある程度続くものの、ペン粒にとってリスクが小さいため分が悪いという状況。攻撃は一本もしていなかった。
中学から始めて普段から攻撃の練習をしてきたわけではないし、本人の中で攻撃しても得点に繋がらないという思いがあっただろうと思う。また普段の試合で、顧問の先生から攻撃しないよう言われてきた(時々攻撃してみる場面はあったが、ミスすると先生は即座に攻撃するなと指示)のも背景にあったかもしれない。
今月に入って私と練習した時に一度、カットしてから前に踏み込んでツッツキを打つという練習をしてみた。その時には、こちらが打ちやすい送球をしているとは言え7割ほどの成功率で素晴らしいボールが入っていた。
相手の送球を見ていると時々フォアに打ちやすい球が飛んできていた。練習で打てていた球に割と近かったため、恐れず思い切って打ちにいけば入る可能性が十分高いと判断。
練習試合ということもあり、思い切って作戦チェンジを決行。
次のセットで同じことをしているとただツッツキ・カットをして試合が終わってしまうからバックは繋いで、フォアに打ちやすい長さの球が来たらどーんと打っていこう!と伝えた。
本人は「え~、攻撃ですかぁ?」と困ったように笑っていたが、ミスしてもいいし全部打たなくてもいいんだ、練習試合だし同じことをしていても変わらないから打てそうな球を選んで、思い切り打っていこうと言って送り出した。
結果2セット目は4-11で取られて終わったが、得点した4本の内2本は攻撃しノータッチで抜いた。1本目は回転多めの音を立ててフォアクロス深くに入り、2本目はフラット気味の音ながら当たる瞬間に面を被せるようにして同じくフォアクロス深くに入った。2本ともきれ~なボールで、セット間に伝えた通り打ちやすい球を選んで打ちに行くことが出来ていた。2本攻撃して2本とも得点したので、攻撃の成功率、得点率はともに100%である。私の見立ては間違いではなかったなと思ったのと、きちんと球を選んでびびらずに思い切り打てた彼女はすごいなぁと感心した。
直前に練習し始めたばかりでこれである。やはり始めたばかりというのは癖がついていない分、すぐに上達する。加えて彼女の場合はこれまで試合で大量に攻撃したわけではないので、「試合で攻撃をミスした経験」というのが少ない。その分恐れずに打って行けるというのもあるのかもしれない。
攻撃が入るたびに、「入った!」というような嬉しそうな顔でこちらを振り向いてくれたので、なんだか孫を見るようなほっこりした気持ちになってしまった。
試合後に、「攻撃してみて、どうだった?」と聞いてみた。すると、「ものすごく気持ちよかったです!」とのこと。後ろから見ていても綺麗に入っていたから、本人の爽快感たるや凄まじいものがあっただろう。いや~うらやましい。私では出来ないような素晴らしい攻撃だった。
数字だけ見れば4-11だけれども、本人にとって大変価値のある1セットだったと思うし、私にとっても価値のある1セットだった。彼女を信じて作戦チェンジを伝えられたからこその2本であることは間違いない。
少しコツを教えてちょっぴり作戦を伝えれば、今までできなかったことが簡単に出来てしまうこともある。少し攻撃をミスしたくらいで首を振るのはやはり間違いだなぁと改めて思わされる一幕だった。
あの2本をきっかけにして、本人の中で「私って結構できるじゃん!」など自信が生まれると嬉しいし、あの気持ちいいイメージを上手く残して攻撃技術を磨いていけたら良いなと思う。
あわよくば、卓球めちゃんこ楽しいじゃん!!と思ってもらえたら最高である。